肝斑は若い人にはできない? できやすい年齢とは
公開日:2019/11/21 / 最終更新日:2020/06/07
シミの一種である肝斑は、若い女性にはあまり見られません。では実際のところ、何歳ごろから肝斑ができやすくなるのでしょうか? 肝斑を発症しやすい年齢を、予防・改善につながるヒントとあわせてご紹介します。
肝斑ができやすい年齢とは
シミは、種類によってできやすい年齢が異なります。細かい粒上のそばかすは幼児期から思春期にかけて、一般的なシミにあたる老人性色素斑は個人差があるものの30代後半からです。
一方、肝斑ができやすい年齢は、30~40代といわれています。現れ方は人それぞれで、頬骨付近にもやっと広がるタイプ、こめかみに小さくできるタイプ、額や口元にも現れるタイプなど、多種多様です。
一見そばかすと見分けにくいのですが、30~40代になってからできた場合は、肝斑と考えられるでしょう。症状は50代後半まで続き、閉経を迎えると薄くなる傾向があります。
なぜ肝斑は30~40代で発症しやすいの?
肝斑の発症原因は、まだ明確になっていません。ただ女性に多く、妊娠や経口避妊薬が発症のきっかけになることから、女性ホルモンが関係していると考えられています。
30~40代はまさしく女性ホルモンの分泌量が減り始め、ホルモンバランスが大きく崩れる時期です。この変化が、30~40代女性の肝斑を引き起こす一因になります。
また、この年代に妊娠・出産される女性も多いもの。そのことも、30~40代に肝斑が多いといわれる理由の1つです。
ストレスも肝斑に影響する
実はストレスも、肝斑に大きな影響を与えます。強いストレスを感じると、自律神経が乱れてホルモンの分泌が正常にできなくなります。
その結果、ホルモンバランスが崩れて、肝斑につながることがあるのです。30~40代の女性には、ただでさえ家庭や仕事でのプレッシャーが大きくのしかかります。十分な休息を取り無理をしないことも、肝斑対策に欠かせないポイントです。
肝斑に悩みすぎず、治療で改善を
肝斑が現れると、顔色が暗くなってコンプレックスに感じてしまいがちです。しかし、悩みすぎるとストレスになり、かえって肝斑の悪化を招いてしまいます。肝斑はトラネキサム酸の内服薬などで改善が期待できますので、悩む前に美容皮膚科を受診されることをお勧めします。近年では肝斑に有効なレーザー治療器も開発され、より速やかな治療が可能になっています。
「年齢を重ねても、透明感のある肌を維持したい」という願いは、女性共通です。早めの行動で、肝斑の改善を目指していきましょう。