体の悩みがなくなる? アーユルヴェーダ美容法とは
公開日:2019/11/18 / 最終更新日:2020/06/07
インドやスリランカの伝統的な医療法であるアーユルヴェーダは、美容にも効果があるとされ、近年注目を浴びています。しかし、名前はなんとなく知っていても具体的にどのようなことをするのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アーユルヴェーダの基本的な知識や美容効果について解説します。
■そもそも、アーユルヴェーダって何?
インド発祥のアーユルヴェーダは、5000年の歴史がある伝統的な医療法で、若さを保つことや長寿を目的とした医学です。アーユルヴェーダでは体内にヴァータ・ピッタ・カパという3種類のエネルギー(ドーシャ)が存在し、それらのバランスを調整していくことで健康や美容に効果が出ると考えられています。
■アーユルヴェーダ・3種のエネルギーの特徴
・ヴァータ
空と風の性質を持つと言われるヴァータは、体内の動きや排泄などを担うエネルギーです。ヴァータのエネルギーが乱れると、不眠や便秘、肩こりや冷え性など、女性が悩みがちな不調が起こりやすいとされています。
・ピッタ
火と水の性質を持つピッタは、体内の消化や代謝に関わる役割を持っています。ピッタのエネルギーが乱れると、胃腸や消化器系にトラブルを起こしやすくなるため、下痢などに注意が必要です。
・カパ
水と地の性質を持っているカパは、体内の結合や同化、免疫に関する役割があります。カパのエネルギーが乱れると、むくみやだるさ、肥満になりやすくなるほか、気管支の疾患などにかかりやすくなります。
■アーユルヴェーダの特長
総合的な体のケアをしていくことで健康になり、結果として美容効果が得られるというのがアーユルヴェーダの考え方です。ここではアーユルヴェーダの知識を取り入れたマッサージをご紹介します。
・マッサージ法
アーユルヴェーダで大切にされているのは、自分の体質の見極めと老廃物の排出です。抗酸化作用のあるセサミオイルを使って「マルマ」と呼ばれるツボのような部分をマッサージしていくことで、アンチエイジング効果が期待できます。
【マルマの場所】
顔のシワやむくみに効くマッサージをご紹介します。オイルを手に取り、眉間の中央にある「スタパニ」、こめかみにある「シャンカ」、ほお骨に位置する「スリンガータカ」という3つのマルマをクルクル動かしながらやさしく押しましょう。むくみだけでなく、イライラを鎮める、全身のバランスを整えるなどの効果も期待できます。
ツボとは違い、マルマはピンポイントな場所ではありません。周辺一帯をマルマと考え、ほぐしていくことが大切です。
アーユルヴェーダは総合的な体質改善なので、食事療法やマッサージなどがメインとなります。まずは体が温まり血流の良くなっているお風呂後に、マッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。