二の腕のブツブツは「毛孔性角化症」かも……改善する方法とは
公開日:2019/11/08 / 最終更新日:2020/06/18
夏になると、ノースリーブなどの二の腕を出す服も着るようになりますよね。しかしそんなときに気になるのが、二の腕のブツブツです。もしかしたらその正体は、「毛孔性角化症(もうこうせいかくかしょう)」と呼ばれる皮膚疾患かもしれません。毛孔性角化症の具体的な症状を、原因やケア方法とあわせてご紹介します。
二の腕のブツブツを引き起こす「毛孔性角化症」とは
毛孔性角化症は、苔癬(たいせん)とも呼ばれる皮膚疾患の1つです。毛穴周辺の角質が貯留することで、ブツブツと盛り上がった丘疹を引き起こします。
鮫肌のようにザラザラしているのが特徴で、思春期に症状が強くなる傾向があります。二の腕だけでなく、太ももやお尻、背中にできることも少なくありません。
色は普通の皮膚と変わりありませんが炎症を起こして赤くなっていたり、色素沈着を起こして茶褐色になったりすることもあります。
毛孔性角化症の原因
毛孔性角化症の主な原因は、ターンオーバーの乱れです。皮膚のターンオーバーが正常に働いていれば、古くなった角質は自然と剥がれ落ち、その下から新しい皮膚が生まれます。
しかしターンオーバーが乱れると毛穴に古い角質が詰まって、毛孔性角化症を招いてしまいます。一般的には皮膚の乾燥、血行不良、ホルモンバランスの変化などが原因になりますが、毛孔性角化症には遺伝も関係しているといわれています。
毛孔性角化症のケア方法
湯船につかって体を温める
入浴をシャワーだけで済ませると、体が冷えて肌のターンオーバーが停滞しやすくなります。たとえ夏でも、ぬるめのお湯にゆっくりつかって体を温めましょう。
汗をじんわりとかけば皮膚も柔らかくなり、古い角質が自然と剥がれやすくなります。それでも古い角質が残りやすい場合は、1~2週に1回程度、スクラブやピーリングで余分な角質を除去するといいでしょう。
しっかりと保湿する
入浴後の肌をそのまま放置すると、乾燥して角質が硬くなり、毛孔性角化症が悪化する原因になります。お風呂上がりにはすぐに保湿し、うるおった肌を維持しましょう。角質を柔らかくする尿素、もしくはサリチル酸が配合されたクリームを使用すると効果的です。
美容皮膚科で治療する
セルフケアで改善しにくい毛孔性角化症には、美容皮膚科での治療がお勧めです。美容皮膚科ではピーリングやレーザー治療にあわせて、軟膏での外用療法が可能です。
二の腕の毛孔性角化症が改善されると、肌を露出する服もより自信を持って着こなせるようになります。夏のおしゃれを思う存分楽しむために、早めのケアや治療に取り組んでみてはいかがでしょうか。