年齢を重ねるほど「痩せにくくなった」と感じる3つの理由とは
公開日:2019/10/30 / 最終更新日:2019/11/01
30代を迎えると、「若い頃に比べて痩せにくくなった」と感じるようになる方が増えてきます。その理由は一体どこにあるのでしょうか。年齢を重ねるごとに痩せにくくなる理由を、生活習慣の中で注意すべきポイントとあわせてご紹介します。
年齢を重ねるほど「痩せにくくなった」と感じる理由とは
基礎代謝が下がるため
基礎代謝とは、何もしていなくても生命維持のために消費されるエネルギーのこと。年齢を重ねると痩せにくく太りやすくなるのは、この基礎代謝の低下が原因です。
これには、筋肉量が大きく関係しています。加齢とともに筋肉量が減るとエネルギーを消費しにくくなり、痩せにくくなってしまうのです。
筋肉量を維持するためには、やはり運動が欠かせません。スクワットなどの筋トレと、ウォーキングなどの有酸素運動を定期的に続けるようにしましょう。特別な運動が苦手なら、こまめに掃除をしたり、通勤やショッピング中に多めに歩いたりするだけでも効果的です。
ホルモンバランスが変化するため
加齢にともなうホルモンバランスの変化も、体型や体重に大きな影響を与えます。女性ホルモンの1つのエストロゲンが減ると、筋力が低下するとともに内臓脂肪がつきやすくなるのです。
また、ホルモンバランスが崩れると自律神経が乱れて、ストレスや憂鬱を感じやすくなります。このことも過食や偏食を引き起こし、太りやすくなる原因となってしまいます。
脂肪の蓄積を防ぐためには、食後の血糖値の急上昇を抑えることがポイントになります。野菜や海藻類→タンパク質→炭水化物の順に食べると血糖値の上昇がおだやかになりますので、毎食できるだけ意識するようにしましょう。「若いころはどんなに食べても太らなかった」という方も、年齢を重ねたら考えて食べることが大切です。
消化力が落ちて食事内容が変化するため
年齢を重ねると、胃腸の機能が衰えて消化力も落ちていきます。すると、自然と肉や魚などのタンパク質より、消化しやすいご飯やパンなどの炭水化物を多く食べる傾向に。それによって脂肪が蓄積しやすくなり、太ってしまうケースも少なくありません。
タンパク質は、筋肉量を維持するために欠かせない栄養素です。白身魚や豆腐など、比較的消化しやすい食品からタンパク質を補いましょう。よく噛んで食べれば消化吸収されやすくなりますし、満腹感が得られるので食べすぎを防ぐことができます。
痩せにくくなった体に無理なダイエットは禁物
太ってくると「ダイエットしなきゃ!」と焦ってしまいますが、年齢を重ねた体に無理なダイエットは禁物です。なるべく動く、食べる順番に気をつける、タンパク質を多めに摂るなど、生活の中でできる範囲で太りにくい工夫を取り入れていきましょう。