春は骨盤がゆるむ!? 骨盤ケアで体質改善
公開日:2019/04/13 / 最終更新日:2022/05/23
冬は寒さが原因で筋肉や関節が緊張していますが、暖かい春になると体の緊張がほぐれ、骨盤がゆるみます。女性の場合、この他にもさまざまな原因により、骨盤がゆるむことがあります。
今回は、骨盤がゆがむ原因と簡単な対処法についてご紹介します。春から骨盤ケアを試してみてはいかがでしょうか。
骨盤のゆるみとゆがみ
・骨盤がゆるみやすい時期
骨盤は1日のリズムに合わせて締まったりゆるんだりして体を支えています。朝は骨盤が締まることで体を活動できるように、夜は骨盤がゆるくなることで心身ともにリラックスできるように変化しています。骨盤の変化は季節によっても起こり、特に春は暖かい気候から骨盤がゆるみやすい時期といわれています。
・骨盤がゆがむ原因
骨盤がゆがむ大きな原因は、妊娠・出産によって起きる体の変化です。
妊娠中は、関節や靭帯をゆるめる作用があるリラキシンと呼ばれる女性ホルモンの分泌量が増えます。リラキシンの作用によって産道周りもゆるむので分娩しやすくなりますが、ゆるみすぎるため姿勢のバランスが崩れ、骨盤がゆがみやすくなります。さらに妊娠中は重くなったお腹の影響で体の重心がずれるので、ゆるんだ骨盤周りにますます負担がかかるといわれています。
妊娠・出産以外にも姿勢が悪いことや、長時間のデスクワークも背中や腰にダメージを与えるためゆがみの原因になります。また、運動不足により筋力が低下することで体を支える力も弱くなるため悪い姿勢を招き、骨盤のゆがみに繋がることがあります。
・骨盤のゆがみが与える影響
骨盤のゆがみは姿勢の悪さと大きな関係があります。悪い姿勢によって骨盤がゆがみ、骨盤がゆがむことでますます姿勢が悪くなるという悪循環に陥ります。
骨盤がゆがむと体を巡る血液やリンパの流れが滞り、冷え性や生理不順などを引き起こすこともあります。
骨盤ケアでゆがみ対策
骨盤のゆがみを防ぐためには日頃から姿勢に気をつけ、筋肉量を減少させないように適度な運動を心掛けることが大切です。
・正しい姿勢を習慣に
立ち姿勢の時、足や腰の重心が左右どちらかに片寄った立ち方がクセになっていませんか? きちんと両足に体重をかけて立つことで、骨盤や筋肉の負担を減らすことができるので意識してみましょう。
座り姿勢では足を組まず、両足を揃えるようにするのが正しい座り方です。
・骨盤周りの筋肉を意識したストレッチ
- 仰向けに寝た状態で両手を横に広げます。
- 左右の脚をくっつけた状態で膝を軽く曲げます。
- 両肩を床につけたまま、膝をゆっくり右側に倒します。
- その後は中央へゆっくり戻し、今度は左側にゆっくり倒します。
骨盤周りの筋肉が動くのを意識しながら毎日5セット繰り返しましょう。無理のない範囲で継続的に行うことが大切です。
ストレッチ以外にも、骨盤をケアするベルトやショーツなどが多く出ているので試してみると良いでしょう。
骨盤のゆがみは体型の崩れや冷えなど体にさまざまな影響を与えるため、早めの対策が必要です。骨盤を正しい位置に整えることは、美しいボディラインを作り姿勢を良くすることにも繋がるため、できることから始めていきましょう。