日差しが明るくなり、春物の洋服を着る機会も増える季節ですね。春物はパステルカラーなど明るくキレイな色のものが多いもの。それに合わせて、メイクも明るめのカラーが主流になります。
そんな春色のファッションやメイクでおしゃれを楽しもうとすると、にわかに気になってくるのが肌の「くすみ」ではないでしょうか。
実は、春の肌はくすみやすいもの。くすみのないパステルカラーが、肌のくすみをより引き立たせてしまうという残念な現象が起こってしまうことも……。
美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 徳永真理院長が、春の肌がくすみやすい理由と対策についてお伝えします。
春の肌はなぜくすみやすい？
肌の「くすみ」が起こるのは、肌の表面にある「角質」が厚く硬くなってしまうためです。
肌の細胞は、肌の奥で新しく作られてから表面に向かって成長しながら押し上げられて行き、約28日間で垢となって自然にはがれ落ちていきます。この肌の新陳代謝のサイクルが「ターンオーバー」と呼ばれるものです。
ところが、本来約4週間ではがれ落ちるはずの角質がいつまでも肌表面に留まり続けてしまう場合があります。古い角質が肌に溜まっていると、角質がどんどん厚く、硬くなってしまいます。これが、肌が本来のやわらかさや透明感を失う大きな原因になるのです。
つまり、くすみの大きな原因は、ターンオーバーの乱れです。そして春の肌は、冬の間の乾燥などによるダメージや、環境の変化によるストレスによってターンオーバーが乱れやすいもの。これが、春の肌がくすみやすい理由だと言えます。
春の肌のくすみを解消するには
・ピーリングで古い角質をオフ
くすみの原因となっているのは、肌表面に必要以上に溜まってしまった古い角質。ピーリングなどの角質ケアを行うことで、肌の透明感がアップします。
ただし、ピーリングなどは肌に負担もかかりますので、あまり頻繁に行うと逆効果になる場合もあります。肌の様子を見ながら、１～２週間に一度を目安に行うようにしましょう。
・ターンオーバーを整える
ピーリングで一時的にくすみが取れても、ターンオーバー周期が乱れているままでは、また次第に古い角質が溜まっていってしまいます。根本的にくすみ解消を目指すなら、ターンオーバー周期を整えることが大切です。食事や就寝・起床の時間をなるべく規則正しくすることや、栄養バランスの良い食事、良質な睡眠などを心掛けてターンオーバーのサイクルを整えるようにしましょう。乾燥や紫外線対策もターンオーバー周期を整えるためには重要です。
・入浴やマッサージで血流改善
血液やリンパの流れが滞ることも肌をくすませる原因になります。適度な運動や入浴、マッサージなどを行って血流やリンパの流れを良くすることもくすみ改善に効果的です。
ターンオーバー周期を整える生活と、定期的な角質ケアでくすみのない明るい顔色を目指していきましょう。
