■そもそもポリフェノールとは？

実はポリフェノールには8,000以上の種類が存在しているとされており、蕎麦に含まれている「ルチン」や緑茶に含まれている「カテキン」、大豆に含まれている「イソフラボン」などもポリフェノール類なのです。
ポリフェノールは植物が光合成を行うときに生成される苦みや渋みのある「アク成分」のことをいい、果実の表皮や種子に含まれていることが多いです。特にぶどうの皮にはアントシアニンやカテキン、タンニンなどのポリフェノールが豊富に含まれているため、ぶどうを皮と種ごと使う赤ワインには豊富にポリフェノールが含まれるとされています。

■ポリフェノールの働きとは

ポリフェノールには強い抗酸化作用があります。抗酸化作用とは、体の「サビ」を抑制する作用です。私たちの体は、体内に入った酸素が活性酸素に変化して酸化していきます。活性酸素は酵素が消してくれるのですが、活性酸素を消す酵素は加齢とともに減少するので、体内に活性酸素が残ってしまうのです。
残された活性酸素は、私たちに様々なダメージを与えます。
健康を害するだけでなく、肌を老化させる原因とも言われている活性酵素ですが、ポリフェノールは、活性酸素と戦いやっつける効果があるので、継続して摂取することで老化を食い止めることができるのです。また活性酸素は疲れの原因にもなるので、ポリフェノールを摂取することは疲労回復にもつながります。
さらにポリフェノールは脂肪を燃焼する褐色脂肪細胞を増やすため、ダイエットにも効果があるとして注目を集めています。そのほかにも、シミの発生を抑える働きや脳機能を改善する働き、うつ状態の予防、胃腸を守る作用などがあるとされています。

■ポリフェノールを多く含む食品

ポリフェノールは私たちの美と健康を維持するために有効な成分だということがわかったところで、ポリフェノールを多く含む食品を確認しておきましょう。

・赤ワイン
・チョコレート
・コーヒー
・緑茶
・大豆
・タマネギ
・ブルーベリー

どの食材も私たちの日常生活で簡単に手に入れられるものばかりなので、一つの食材にこだわらず、さまざまな食材からポリフェノールを摂取しましょう。
ただし、カフェインを多く含むコーヒーや緑茶を摂りすぎると、不眠などの原因になりますので、摂取量には注意してください。

■こまめな摂取がより効果を発揮する

ポリフェノールの持続効果は、およそ2～3時間とされています。一度に大量のポリフェノールを摂取しても長時間効果が持続することはないので、毎日こまめに摂取する方が効果的です。
健康や美容に効果のあるポリフェノールを日常的にコツコツと摂取して、体の酸化を防ぎましょう。