皮や茹で汁に多い? 女性に嬉しい「ビタミンP」が多い食品とは
公開日:2019/10/16 / 最終更新日:2022/02/01
ビタミンPは毛細血管を強化し、健康や美容に必要な栄養素を全身に行き届きやすくしてくれます。では、ビタミンPはどのような食品に多く含まれているのでしょうか。若々しく元気な体と肌を保ちたい方に向けて、ビタミンPの効果的な摂取方法をご紹介します。
ビタミンPが多く含まれている食品
ビタミンPは、ポリフェノールの「ヘスペリジン」「ルチン」「ケルセチン」などの総称です。では、それぞれどのような食品に含まれているのか見ていきましょう。
柑橘類
ビタミンPの1つ「ヘスペリジン」は、みかん、レモン、はっさく、グレープフルーツ、オレンジなどの柑橘類に多く含まれています。特に多い部分は、外皮の内側についている白い内果皮や、薄皮部分のじょうのう膜です。
そば
ビタミンPの1つ「ルチン」は、そばの実に多く含まれています。そばやそば粉にはもちろんのこと、そば湯やそば茶にも多くのルチンが溶け出しています。
たまねぎの皮
ビタミンPの1つ「ケルセチン」は、たまねぎ、赤ワイン、緑茶、りんごなどに多く含まれています。特に多いのはたまねぎの皮の部分です。
ビタミンPを効率よく摂取するには
柑橘類は「すじ」や「薄皮」まで食べる
上でもお伝えしたように、ヘスペリジンは柑橘類の内果皮や薄皮に多く含まれています。「みかんのすじや薄皮は取らずに食べたほうが良い」とよくいわれるのは、ヘスペリジンがその部分に多く含まれているためです。柑橘類は果肉だけを食べがちですが、できればすじや薄皮も捨てずに一緒に食べるようにしましょう。
そばの茹で汁を飲む
ビタミンPは水溶性のため、茹でるとお湯に溶け出します。そのため、そばを食べるときは茹で汁を捨てずに飲むことをお勧めします。そば屋さんで出されるそば湯も、できるだけ飲んだほうが良いでしょう。
たまねぎの皮をスープに
食べにくいたまねぎの皮は、スープにすることで多くのケルセチンを摂取することができます。沸騰したお湯にたまねぎの皮を入れて10分ほど煮出したら、皮を取り除いてコンソメなどで味をつけましょう。カレーなどの「だし」として使用しても効果的です。
ビタミンCと一緒に摂る
ビタミンPにはビタミンCを安定させる働きがあるため、両方を一緒に摂ることで美肌効果や健康効果を高めることができます。柑橘類の場合、そのまま食べればビタミンCとビタミンPを同時に摂取できますから、非常に効率的です。
ビタミンPは皮や茹で汁など、つい捨てがちな部分に多く含まれています。食べ方を工夫して、美容に良いビタミンPをムダにしないようにしましょう。