局所性の多汗症。顔の汗を止めるには
公開日:2016/05/28 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- 顔の多汗症とは
- 顔の多汗症の原因
- 顔の汗を止めるには?
- 根気よく対処していこう
顔の多汗症とは
多汗症といっても、汗をかく部分は人それぞれです。多汗症には、全身から汗が出る全身多汗症と、特定の部位から大量の汗がでる局所性の多汗症があります。
局所性の多汗症は、特に脇、手のひら、顔など、その部位だけが過剰に発汗します。中でも顔の多汗症は人目につきやすく、ごまかしにくいという特徴があります。この顔の多汗症は、顔面多汗症と言います。顔面多汗症は、人前に出る時、常にハンカチを持たなければならなかったり、女性の場合には化粧直しを余儀なくされるなど、日常生活で不便を感じることが多い症状です。
顔の多汗症の原因
顔面多汗症の原因で、一番多いとされているのが、自律神経の乱れです。自律神経の中でも交感神経が過敏になっていると、顔に汗をかく原因になります。また遺伝によって、顔面多汗症になってしまう場合もあります。多汗症は遺伝するものですので、親が多汗症の場合には、子供も多汗症になりやすい傾向です。
一方、過度のストレスや、精神的・肉体的な疲労など、一時的な要因で、大量の汗をかくこともあります。また、ある日突然、多汗症になってしまうケースも少なくありません。この場合には、他の病気や疾患が原因になっている可能性がありますので、専門家に相談した方が良いでしょう。
顔の汗を止めるには?
一時的に顔の汗を止める方法としては、顔の熱を下げることが効果的です。保冷剤や濡れたハンカチで、首の後ろを冷やすことで、顔の熱が下がり汗はかきにくくなります。また、塩化アルミニウムなどの外用薬や、ボトックス注射でも、多汗症の症状を軽減させることができます。ただ、多汗症を根本的に解決するには、長期的な対策が重要です。
自律神経の乱れから顔面多汗症が引き起こされる人は、生活習慣や食生活を見直したり、適度な運動をすることで、自律神経を整えるよう心がけましょう。過度のストレスや疲労により汗をかいている人は、休息を取ったり、カウンセリングによってフラストレーションを軽減することも効果的です。
根気よく対処していこう
顔の多汗症は、汗がでる原因を自覚することが大切です。原因がわかることで、自分から生活を変えたり、ストレスを減らすなど対策が見えてきます。
根本的な改善を目指して、着実に対処していきましょう。