女性ホルモンと脱毛症の関係
公開日:2016/06/24 / 最終更新日:2021/11/18
この記事の目次
- 脱毛症には女性ホルモンが関係している可能性があります
- 女性ホルモンの低下で起こる女性男性型脱毛症とは?
- ホルモンバランス以外にも原因が
脱毛症には女性ホルモンが関係している可能性があります
抜け毛や薄毛などを引き起こす「脱毛症」には、さまざまな原因があるとされていますが、女性の脱毛症は女性ホルモンと関係している可能性があります。
それでは女性ホルモンの影響で起こる脱毛症について見ていきましょう。
女性ホルモンの低下で起こる女性男性型脱毛症とは?
女性男性型脱毛症とは、ホルモンが関係している脱毛症のことで、「びまん性脱毛症」もしくは「FAGA」とも呼ばれます。
加齢とともに女性ホルモンの分泌が減少することで、体内のホルモンバランスが崩れ、男性ホルモンのひとつ「テストステロン」の割合が増加することが原因のひとつです。
テストステロンは毛乳頭に入ると毛母細胞の細胞分裂が滞ってしまうため、発毛の妨げになり、脱毛の要因になります。
また女性ホルモンには、「エストロゲン」という毛髪を育てるホルモンがあります。この女性ホルモンの働きが弱くなると髪の生え変わりのサイクルが短くなり、髪が太く長く育つ前に抜けてしまうこともあるのです。
そのため、女性ホルモンの分泌が減少しやすい35歳前後から薄毛や抜け毛といった症状に悩まされる女性が増える傾向にあります。
ホルモンバランス以外にも原因が
女性男性型脱毛症の原因は、ホルモンの影響だけではありません。その他の代表的な原因のひとつがストレスです。ストレスから自律神経が乱れると血管が収縮しやすくなるため、血行不良を起こして毛髪に栄養が届かなくなり、脱毛につながります。
また不規則な食生活も脱毛の原因になります。例えば過度なダイエットは、毛髪に必要な栄養素が不足するため髪に悪影響です。また油っこいものを大量に摂取すると血液中の脂肪が増え、頭皮の血行不良を起こすこともあります。
汗をかく季節になると、1日に何度もシャンプーをしたり、洗浄力の強いシャンプーを使用したくなります。しかし、頭皮に必要な皮脂も落としてしまうため、シャンプーのしすぎは頭皮のトラブルの元です。
女性の抜け毛や薄毛は、女性ホルモンの低下と生活習慣の問題が同時に起こり、引き起こされている可能性もあります。まずは生活習慣を改めて、髪が育ちやすい頭皮環境を作るよう意識しましょう。また、すぐに改善しない場合には、専門医に相談して早めに適切な治療を受けることが大切です。