ハイドロキノンは色素沈着したニキビ跡に効果があるってホント?
公開日:2019/04/23 / 最終更新日:2022/05/23
ハイドロキノンは「肌の漂白剤」と呼ばれるほど、シミや色素沈着に対する効果が高く期待されている成分です。これを踏まえると、「ニキビ跡も消してくれるのでは?」と気になりますよね。
一般的にシミ治療の際に使われるハイドロキノンですが、ニキビ跡にも働きかけてくれるのでしょうか。今回は、ハイドロキノンとニキビ跡の関係についてご紹介します。
ハイドロキノンはニキビ跡にも効果があるの?
結論からいうと、ハイドロキノンはニキビ跡の治療に使用することができます。しかし、どんなニキビ跡にも働きかけてくれるという訳ではなく、色素沈着によるシミのようなニキビ跡にのみ適しています。
そもそも色素沈着によるニキビ跡には、炎症によって発生したメラニンが蓄積されています。ハイドロキノンにはそのメラニンを薄くする還元作用と、メラニンの生成を促すチロシナーゼという酵素の働きを抑制する作用があるため、色素沈着のニキビ跡にのみ効果があるといわれているのです。
ハイドロキノンを使用する際の注意点
・医師の指導のもとで使用する
ハイドロキノンは優れた成分ですが、濃度の高いものを長期間使用していると、肌に負担をかけて赤みやかぶれなどのトラブルを起こすことがあります。ハイドロキノンを使用したい場合は美容皮膚科で相談し、医師の指導のもとで正しく使用することが大切です。
・新しいニキビがある場合は使用しない
ハイドロキノンにはニキビそのものを治す効果はありません。できたばかりのニキビに使用すると、赤みが増したり症状が悪化したりという恐れがあります。そのため、新しいニキビがある、繰り返すニキビに悩んでいる方は使用を控えましょう。
・紫外線対策をする
ハイドロキノンを使用中の肌は、いつも以上に敏感になります。とくに、紫外線を浴びると炎症を起こしてシミができやすくなったり、シワやたるみなどの老化を加速化させたりすることもあるため注意が必要です。ハイドロキノンを使用しているときには普段以上に紫外線対策をしっかりと行い、日焼け止めや日傘、帽子などを活用しましょう。
・保管方法に気をつける
ハイドロキノンは酸化しやすい成分のため、保管方法に注意する必要があります。直射日光や高温多湿を避けて、冷暗所で保管するようにしましょう。
また、酸化したハイドロキノンは肌に刺激を与えるので、開封後は1~2か月のうちに使い切ることが大切です。
ハイドロキノンは肌トラブルに悩む女性の強い味方といえますが、間違った方法で使うと肌に負担をかける恐れもあります。
明るく透明感のある肌を取り戻すために、医師の指導のもとで正しく使うようにしましょう。