女性に多い隠れ便秘! 知っておきたい原因と改善方法
公開日:2019/04/28 / 最終更新日:2022/05/23
肌荒れや老化と関係がある「隠れ便秘」
隠れ便秘は通常の便秘とは異なり、毎日排便しているのにすっきりしない状態のことを指します。不快感が残るのは滞留便が原因で、腸の内壁から外側に出っ張っている大腸憩室に溜まって固まり、長期間排出されずに残ってしまうことで起こります。
腸内に溜まった便は腐敗が進むと悪玉菌を増殖させ、腸内細菌の集合体である腸内フローラのバランスを崩し腸内環境に悪影響を与えます。腸内フローラのバランスが乱れるとお腹の調子が悪くなるだけでなく、肌荒れや肩こり、老化などにも関係があるといわれているので早めの対策が必要です。
快便のためにすべきこと
便秘を改善するには食事や生活リズムなどを整えるのが効果的です。便秘だからといってすぐに下剤を使うと下痢になってしまい、かえって症状が悪化することもあるので生活習慣を変えることから始めてみましょう。
・食生活
食事は水分補給と食物繊維の摂取を心掛けましょう。水分はこまめに摂るのはもちろん、朝起きてすぐ冷たい水を飲むと腸が活性化されるといわれており、便秘解消に効果が期待できます。ただし飲みすぎると内臓を冷やし、消化機能や基礎代謝の低下につながるので注意しましょう。
食物繊維は水溶性と不溶性の2種類がありますが、便の硬さによって必要な食物繊維は異なります。水溶性食物繊維は便をやわらかくする作用があり、海藻類や果物などに多く含まれています。不溶性食物繊維は根菜類やきのこ類、穀類などに多く含まれており、水分を含むことで膨らむため下痢といったやわらかい便に効果的です。食物繊維と一緒に水分を摂ることでより排便効果が期待できます。
・毎朝トイレに座る習慣を身につける
腸は常に動いているため、便意に関係なく毎朝トイレに座る習慣を身につけると排便リズムが整いやすいです。食べ物が体内に入り、胃や直腸などに運び込まれると「胃・大腸反射」「直腸・大腸反射」という排便反射が起こり、便意を催します。朝は排便反射が最も起こりやすいので、便秘に悩んでいる方は意識してトイレに行く癖をつけましょう。
隠れ便秘は自分では気づきにくいので、排便があるのに「すっきりしない」「下腹が出ている」という方は注意が必要です。毎日排便があると肌の調子が整ったりダイエット効果が期待できたりと美容にも良いため、生活習慣を見直して便秘を解消しましょう。