アトピーの症状がある人はピアスを開けると悪化する?
公開日:2017/10/02 / 最終更新日:2019/08/22
アトピーの症状がピアスを開けることで悪化するのであれば、開けることをためらうことでしょう。ただ、ひとくちにアトピーといっても、人によって症状はさまざまです。アトピーが出ている部位や症状の度合いなどによっては、ピアスの使用を控えた方が良い場合もあります。
一体、どんなことに注意すれば良いのでしょうか?
ピアスを開けてもOKな場合
アトピーの症状があるからといって、ピアスを開けられないということはありません。アトピーとピアスそのものに因果関係はないといわれています。ただし、症状が出ている部位にピアスホールを開けると、かゆみが出たり、ピアスホールが形成される期間に細菌に感染しやすくなったりなどのデメリットがあるため、かゆみやかさつきなどの症状がない部分にしましょう。心配な場合は、かかりつけのクリニックに相談することをお勧めします。
ピアスを開けない方が良い場合は?
耳たぶ周辺にアトピーの症状が出ていたり、比較的軽度な症状であっても耳たぶになんらかのトラブルが出たりという経験があるという人は、ピアスが負担になる場合があります。また、アトピーの症状と金属アレルギーの症状を併せ持つ人は、安易にピアスをすることは危険です。なぜなら、アトピーの人は肌が敏感なため、金属アレルギーの反応が出ることによって症状が悪化する危険性があるから。チタンや医療用ステンレスを使用したピアスを使用することで回避できる場合もありますが、症状が出にくいというだけですべての人の肌に合うとは限りません。また、チタンやステンレス製のピアスであっても、市販品の中にはピアスをキャッチする部分の金属に別の素材が使用されている場合もあるため、注意が必要です。
ピアスホールを開ける時期は?
アトピーの人でなくても、寒い季節に肌が乾燥してかさつくという人は多いでしょう。冬場にアトピーの症状が出ているときは、乾燥をおさえるための軟膏が欠かせないという人も少なくありません。それなら夏場なら良いかというと、夏は汗で蒸れてアトピーの症状が出やすくなります。敏感肌の人の場合、汗をかいたまま放置しておくとアトピーが悪化しやすくなるだけでなく接触性皮膚炎を起こすことも。厳しい寒さから急に温かくなる春先にも注意が必要です。春は免疫力が低下しやすいだけでなく花粉などの影響もあり、肌が敏感になるためです。
では、一体いつピアスを開ければいいのでしょうか? 比較的お勧めの季節は、夏の暑さが一段落して涼しさを感じるようになる時期です。ピアスホールが安定するまで個人差はあるものの1か月~3か月程度かかるため、ひとつの目安としてみてはいかがでしょうか?
時期と肌の状態を見極めて、ピアスを楽しんでください。