美容効果が高い成分として、市販の化粧品にもよく含まれている「ビタミンC誘導体」。化粧品のパッケージやテレビCM、美容雑誌などでよく見聞きするワードですが、「肌にいいことはなんとなく分かるけど、ビタミンC誘導体がどのようなものなのかは知らない」という方も多いようです。
そこで今回は、ビタミンC誘導体とは一体どのようなものなのか、特徴や働き、効果をご紹介します。
ビタミンC誘導体とは？
・ビタミンCを肌に浸透しやすくしたもの
ビタミンCにはメラニンの生成を抑制することでシミを防いだり、コラーゲンの生成を促して肌のハリを保ったりなど、多くの美容効果が期待できます。しかし、ビタミンCは不安定な成分なのでそのまま肌につけても浸透しにくく、十分な効果を得ることができません。
そのようなビタミンCを改良し、肌に浸透しやすくしたのがビタミンC誘導体です。ビタミンC誘導体は肌に吸収されてからビタミンCに変化するため、安定した効果が得られるうえに、持続性も期待できるのです。
・ビタミンC誘導体には3つの種類がある
ビタミンC誘導体は、水溶性、油溶性、水溶性と油溶性の両方の性質を持つ3種類に分けられます。水溶性は皮膚への吸収が高いため、即効性があります。対して、油溶性は浸透力に優れていて、肌への刺激が少ないのが特徴です。
そして水溶性と油溶性の両方の性質をあわせ持つ新型ビタミンC誘導体（APPS）は、即効性があり、浸透力も優れているため、より高い効果が期待できると注目されています。
ビタミンC誘導体の効果とは？
・シミの予防、改善
ビタミンC誘導体には、メラニンの生成を抑えてシミを予防する効果があります。また、メラニンを還元する作用があるため、すでにできてしまったシミを薄くする効果も期待できます。
・ニキビの予防、改善
ビタミンC誘導体には、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑制する作用があります。
さらに炎症を抑えることでニキビ跡を防いだり、メラニン還元作用によってニキビ跡を改善したりという効果もあります。
・シワやたるみの予防、改善
シワやたるみを防ぐためには、肌の弾力を保つコラーゲンの生成を促進する必要があります。ビタミンC誘導体にはその働きがあるため、ハリのある若々しい肌を保つ手助けをしてくれるのです。
・毛穴の引き締め
ビタミンC誘導体は、毛穴の引き締めにも効果的です。過剰な皮脂を抑えたり、新陳代謝を促進したりする作用によって、毛穴を目立たなくしてくれます。
ニキビやシミ対策をはじめ、ビタミンC誘導体にはさまざまな美容効果が期待できます。
健やかな肌をゲットするためにも、日々のスキンケアに上手に取り入れていきましょう。
