「あざ」が「シコリ」になってしまう原因と対処法
公開日:2017/10/07 / 最終更新日:2022/02/01
スポーツ中にぶつけたことによる「あざ」、どこかにぶつかってしまったためにできた「あざ」、あるいは身に覚えがないのに「あざ」ができているという場合もあるかもしれません。
こういったあざは、放っておけば治っているという場合がほとんどです。しかし「気づいたらあざがシコリになっている」というケースもあるので注意が必要です。
あざがシコリに変わるメカニズム
あざというのは、打撲、打ち身、ケガなどで内出血が起きた状態です。この内出血というのは多くの場合、ほうっておくと血液が体内に吸収されて治っていくもの。しかし、内出血が多い場合にはなかなか治らず、腫れてしまうこともあるのです。患部が腫れて膨らんでしまったり、触ってみるとグリグリとした感じがあったりという場合には要注意。大きめのあざで内出血の量が多い場合には血液が体にうまく吸収されず、あざはやがてシコリに変化してしまうのです。さらに、内出血を治すために機能していた細胞がうまくくっつかない状態で固まってしまっている場合も少なくありません。
シコリを作らないためには?
体を強くぶつけてしまった時は、シコリを防ぐ応急手当をしましょう。内出血がある場合にはまず体を動かさないようにして、患部をしっかりと冷やすようにします。さらに、患部を心臓より高い位置において余計な内出血を防ぐことも大切です。腫れを防ぐために、内出血した部分を弾力包帯やスポンジなどで圧迫するのも有効な方法です。基本の対処法さえ覚えておけば、あざがシコリに変化してしまうのを防ぐことができます。
適切な対処であざの悪化を防ごう!
あざがシコリに変化してしまっても、この血腫は時間をかけて体に吸収されていくことが多いのです。しかし、シコリが大きくなると体を動かすときに違和感が出るなどの影響があるので要注意。関節などにシコリができてしまった場合、腕や足が曲がりにくくなるなど生活に支障が出る場合もあります。また、ただのあざやシコリと思っていても、静脈瘤や腫瘍などが起きている可能性もあります。シコリがひどくなり、なかなか治らないという場合には医師にに相談してみましょう。状況によっては、手術でシコリを切除するということもあります。
「軽いあざやシコリだから大丈夫」と軽く考えず、適切な対処をするようにしましょう。