梅雨シーズンの「だるさ」原因と対策は?
公開日:2017/02/17 / 最終更新日:2019/08/20
雨が続く梅雨シーズン。気分も鬱々としがちだし、体調もあまり良くなくてだるい日が続いたりしがち。
こうした問題は多くの人に起こるもの。
どうして梅雨の時期はだるさを感じやすいのでしょうか。そしてその対策は?
美容皮膚科 シロノクリニック横浜院 牧野輝美院長がお伝えします。
梅雨時に体調が悪くなる原因は?
わたしたちの自律神経は、興奮した時や活動している時に働く「交感神経」と、休息しているときやリラックスしている時に働く「副交感神経」の二つで成り立っています。環境や状況に合わせて、この二つがバランスよく働いているのが正常な状態です。
気圧が低くなることが多い梅雨時は、副交感神経が優位になる傾向があります。本来、交感神経が優位になるべき日中や活動している時にも副交感神経が優位な状態が続くと、だるさを感じたり、気力がなくなったりしやすくなります。
また、気圧が低くなると、アレルギー反応などの原因となる炎症物質「ヒスタミン」の分泌が増えます。これにより、偏頭痛や肩こり、神経痛などが起こりやすくなると考えられています。
梅雨時の不調対策は?
こうした梅雨時の体調不良を防ぐには、自律神経のバランスを整え、血流を良くすることを心掛けるのが大切です。
・こまめな運動を心がける
同じ姿勢を長時間続けたり、運動不足ぎみになったりすると、血流が滞りやすくなります。血行不良は肩こりなどさまざまな不調の原因に。日常的に軽い運動をできるだけ生活に取り入れ、同じ姿勢が続く時にはこまめに身体を動かすように心掛けましょう。
・入浴も効果的
入浴は発汗を促し、血流を良くすることにつながります。また、身体を温めることで自律神経のバランスを整えることにも役立ちます。ぬるめのお湯にゆったりと浸かるのがお勧めです。
ただでさえ気分が滅入りがちな梅雨時、体調が悪いとますます元気がなくなってしまいますよね。適度な運動や入浴で血流や自律神経の働きを良くして憂うつな季節を乗り切っていきましょう。