加齢とともに起こる「肌の菲薄化」の原因と影響とは?
公開日:2018/07/11 / 最終更新日:2022/06/20
年齢を重ねるとともにシミやしわなど、肌のお悩みは増えていきますが、その中でもとくに重視したいのが「肌の菲薄化(ひはくか)」です。菲薄化とは、肌が薄くなってしまうこと。これは年齢が20代などの若い方にも起こりうるものですが、実は加齢による菲薄化はその影響も原因も若い頃のものとは異なります。
加齢とともに起こってしまう「肌の菲薄化」にはどんな影響があるのか、なぜ起こってしまうのかについてご紹介します。
加齢による「肌の菲薄化」の影響や原因とは?
先述しているとおり、肌の菲薄化とは肌が通常よりも薄くなってしまうこと。肌が菲薄化すると、赤みや痒み、ヒリつきなどの症状を引き起こすことがあります。素肌の状態で鏡をよく見てみると、頬や額に血管が透けて見えるという場合には肌が菲薄化している可能性があるため注意が必要です。
この肌の菲薄化は若い方にも起こる症状ですが、若い方の場合にはピーリングのやり過ぎや、強い摩擦を与えるような間違ったスキンケアによって、肌の上層部にある角質層にダメージが及んでいることが原因と考えられます。
しかし、40~50代以上のミドル世代になってくると、加齢によるコラーゲンやエラスチンの減少、ターンオーバーの乱れなど原因になっていると言われています。若い方の菲薄化とは違い、角質層に加えて真皮層までもが薄くなっている可能性があるのです。
これらの加齢とともに肌が薄くなっていくことは仕方のないこととも言えますが、ハリのある肌を守るためには菲薄化に対するケアを取り入れることが大切です。
加齢による肌の菲薄化に対するケア方法とは?
・紫外線ケアを徹底する
紫外線を浴びると肌には活性酸素というものが生成されますが、これは肌の菲薄化を早める直接的な原因にもつながります。これ以上菲薄化を進行させないためにも、日頃から紫外線対策をしっかりと行いましょう。日焼け止めを塗ることはもちろん、日傘や帽子、サングラスなどの日除けアイテムを併用するのがおすすめです。
・保湿ケアは時間をかけてたっぷりと
肌の菲薄化は、年齢とともに肌の保湿成分が失われることが大きな原因となっています。そのため、毎日のスキンケアで保湿成分を補うことも大切なポイントです。コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの保湿成分を含んだスキンケアアイテムを使用して、時間をかけてゆっくりと保湿ケアを行いましょう。
薄い肌は透明感が高く、キメが整っているようにも見えるという良い一面もありますが、肌が敏感になりやすいため肌トラブルが頻発する恐れがあります。健やかな肌をキープするためにも、日頃のスキンケアをきちんと行って肌の菲薄化を防ぎましょう。