第一印象に影響大! 気になる「口臭」の原因は?
公開日:2016/12/27 / 最終更新日:2019/10/16
異性の第一印象についてのアンケート調査によると、男女ともに異性の第一印象で重視するポイントの1位は「口臭」なのだとか。
確かに、においの与える印象というのは大きいですよね。
口臭があると自分が不快なだけでなく、不健康そうな印象を与えてしまいます。
美容皮膚科「シロノクリニック横浜院 中川桂副院長が、口臭の原因と対策についてお伝えします。
口臭は誰にでもある
口の中は暖かく適度な湿気があり、また食べ物のカスなども残りやすいため、雑菌が増えてにおいが生じやすい場所です。
通常は、唾液の殺菌作用によって菌が増えすぎることや、それによって起こる口臭が抑えられています。
ところが、緊張などで唾液の分泌が少なくなると、菌が増えて口臭が生じやすくなるのです。
また、にんにくやニラなどのにおいの強い食品を食べた後や、お酒を飲んだ後にも口臭が強くなります。
こうした一時的な口臭は誰にでも起こるものなので、あまり気にする必要はありません。
歯磨きをしたり、飴やガムなどで唾液の分泌を促すことで解消できます。食品やアルコールによる口臭の解消には牛乳を飲むことも役立ちます。
慢性的な口臭の原因は?
誰にでも起こりうる一時的な口臭とは異なり、口臭がずっと続くようなケースもあります。
こうした慢性的な口臭は、胃腸などの病気が原因となっている場合もありますが、最も多いのは虫歯や歯周病の影響によるものです。
虫歯になると食べ物のカスが歯に詰まりやすくなり、そこに歯垢ができて口臭が生じます。
歯周病は歯と歯茎の間に歯垢が溜まって炎症を起こした状態です。細菌が繁殖してガスが発生することで口臭の原因となります。
進行すると出血や膿などの影響でさらに口臭が強くなってしまいます。
虫歯がある方は、まず治療することが大切です。歯周病の初期は自覚症状が少ないため気づきにくいのですが、虫歯治療の際に歯周病が発見されることも多いものです。
症状がなくても定期的に歯科で検診を受けられることをお勧めします。