生理前に肌トラブルが起こりやすいのはなぜ?
公開日:2016/12/23 / 最終更新日:2019/08/20
生理が始まる1週間前ぐらいから、イライラや頭痛、眠気などの不快症状に悩まされる方は多いですよね。
こうした一連の症状はPMS(月経前症候群)と呼ばれ、人によって現れる症状や辛さの度合いに差があります。
そんなPMSの症状の一つであるとも言えるのが、生理前の肌トラブル。
毎月、生理前になるとニキビができやすかったり、肌が荒れやすかったりという方もいらっしゃると思います。
生理前に肌トラブルが起こりやすい原因と対策について、美容皮膚科 シロノクリニック横浜院 牧野輝美院長がお伝えします。
生理前に肌トラブルが起こりやすい理由
女性ホルモンには、卵胞ホルモン「エストロゲン」と黄体ホルモン「プロゲステロン」の2種類があり、約28日間の周期で分泌量のバランスが変化します。
生理が始まる前の7日間は、プロゲステロンの分泌が最も多くなる時期にあたります。
プロゲステロンには、皮脂の分泌やメラニンの生成を活発にする働きがあります。このため、ニキビやシミなどの肌トラブルが起こりやすい状態になります。
また、水分を溜めこむ働きもあるため、むくみも生じやすくなります。
生理前の肌トラブル対策は?
上記のような要因から、生理前は普段よりも肌トラブルが起こりやすい時期です。 以下のようなことを意識して、肌トラブルを未然に防ぎましょう。
・洗顔、保湿は丁寧に
皮脂の分泌が増えやすい時期ですので、丁寧な洗顔できちんと汚れや余分な皮脂を落としましょう。乾燥はさらに皮脂の分泌を増やしてしまうので、保湿もしっかりと行うことが大切です。
・肌への刺激を避ける
普段使っているものと違う化粧品を試したり、ヘアカラーを行ったりといったことは、肌への刺激が大きいもの。この時期は避けるようにしましょう。
・紫外線対策を万全に
生理前は普段よりシミやそばかすができやすい時期>でもあります。紫外線対策も忘れずに。
・甘いもの・油っこいもの・刺激物は控え目に
ニキビのできやすい時期ですので、お菓子などの甘いもの、揚げ物などの油っこいもの、極端に辛い食べ物などはなるべく控えるようにしましょう。
生理前は何かとストレスを感じやすい時期でもあります。
「ただでさえイライラするのに、肌トラブルが起きて余計にイライラ!」なんてことにならないよう、お肌を優しくいたわることを心掛けてくださいね。