なかなか消えない「ニキビ跡の赤み」の改善方法は?
公開日:2016/12/17 / 最終更新日:2019/08/20
「ニキビは治ったけど、ニキビ跡に赤みが消えない……」
そんなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。
ニキビ跡に赤みが残ってしまうことは多いものです。
コンシーラーなどでカバーしている方もいらっしゃるかと思いますが、できれば少しずつでも改善していきたいですよね。
美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師が、ニキビ跡の赤みの原因と、改善のポイントについてお伝えします。
ニキビ跡が赤くなる原因は?
ニキビが炎症を起こして赤ニキビになったり、さらに可能した状態のニキビになってしまった場合、肌表面が平らな状態に戻ってニキビが治ったように見えても、肌に赤みが残ってしまうことがあります。
これは、肌の奥に炎症が残っていたり、ニキビの炎症が原因で周辺の毛細血管がうっ血を起こしたりすることが原因です。
ニキビ跡には、上記の原因による赤み以外にも、炎症による刺激でメラニンが生成されやすくなってシミになったり、炎症により真皮のコラーゲンが破壊されて肌に凹凸ができてしまったりといったトラブルが起こることがあります。
ニキビ跡の赤みを改善するには
ニキビ跡に肌の凹凸や色素沈着のシミなどが残ってしまった場合は、美容皮膚科での治療をお勧めしますが、赤みについては肌のターンオーバーをしっかりと促すことで改善が期待できます。
ターンオーバーを促進するためには、以下のようなことを心掛けましょう。
・バランスの良い食事を
肌のターンオーバーが正常に行われるためには、ビタミンやミネラルなど身体に必要な栄養素が不足せずに摂取されていなければいけません。
特に肌のターンオーバーと関わりが深いビタミンA(βカロテン)、ビタミンB群、ビタミンCなどが不足しないように意識してバランス良い食事を心掛けましょう。
・適度な運動で代謝を高める
毎日の生活にウォーキングやストレッチなどの軽い運動を取り入れるようにしましょう。全身の血行が良くなることで栄養や酸素が肌にもきちんと行き渡り、ターンオーバーが促されます。
・質の良い睡眠を取る
ターンオーバーを促す「成長ホルモン」は、入眠から3時間程度の深い眠りの時に大量に分泌されます。このタイミングで熟睡していることがターンオーバーを正常に保つために重要です。
寝室の環境を整えて、リラックスしてぐっすり眠れるようにしましょう。
また、紫外線や乾燥がターンオーバーを乱す原因になります。
紫外線対策や保湿スキンケアを入念に行うことも、ニキビ跡の赤みの改善につながりますよ。