肌のたるみ改善にコラーゲンサプリは有効?
公開日:2016/11/30 / 最終更新日:2019/08/20
年齢を重ねるにつれ、気になってくるのが肌のたるみ。そんな肌のたるみの改善に役立つと言われているのがコラーゲンですね。
美肌を意識して、コラーゲン鍋やコラーゲンドリンクなどを積極的に摂っている方も多いと思います。
一方で、食べたコラーゲンが肌のコラーゲンになるわけではないから意味がないという説もあります。
実際のところ、コラーゲンを摂ることはたるみ改善に効果があるのでしょうか?
美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師がお伝えします。
体内のコラーゲンは年齢とともに減少傾向に
肌のたるみの大きな原因は、加齢などによって肌の真皮層を支えるコラーゲンが減少したり質が低下してしまうこと。
これによって肌が弾力性を失い、重力などの影響を受けてたるみとなってしまうのです。
コラーゲンは身体の中で合成されるのですが、年齢を重ねるにつれ体内でコラーゲンが作られるスピードは遅くなり、量も質も低下してしまいます。
このため、食事によって体内でのコラーゲン生成を促すことは、たるみ改善に有効であると言えます。
コラーゲンを増やす食事のポイント
コラーゲンを増やすためにコラーゲンを含む食品を摂れば良いという考えは、まったくの誤りではありませんが、コラーゲンだけを摂れば効果があるというものでもありません。
食品から摂ったコラーゲンは、体内で一度アミノ酸に分解されるため、そのすべてがコラーゲンの合成に使われるわけではありません。
ただし最近の研究では、コラーゲンを摂ることによってコラーゲン特有のペプチドが血中に増え、コラーゲンを作り出すことに間接的に役立つことがわかっています。
ただし、たるみ改善を期待するのであれば、コラーゲンだけを摂っても効果的とは言えません。コラーゲンの生成を促すビタミンCや、肌を作るたんぱく質も一緒に摂ることを心掛けましょう。
逆に、食事で糖質や脂質を摂り過ぎると、コラーゲンの生成が妨げられてしまいます。甘いものや油っこいものの摂り過ぎには注意が必要です。
肌のハリを保ってくれるコラーゲン。身体の中でしっかりと作られるように、コラーゲンを増やす食事を心掛けたいですね。