ケガも治る!? 治癒力とマクロファージの関係
公開日:2017/10/20 / 最終更新日:2019/08/19
マクロファージとは免疫細胞の一種で、身体の中に侵入しようとする雑菌や病原菌の情報を他の免疫細胞に伝え、攻撃のきっかけを作る役割を持っています。また、身体が傷つくとマクロファージが集まって、ケガを治すために働き始めるという役割もあります。
そこで今回は、マクロファージについて詳しくご紹介します。
マクロファージは重要な免疫細胞
マクロファージは白血球の一種で、身体に侵入しようとする雑菌や病原菌を捕食し、その情報を免疫細胞の司令塔であるヘルパーT細胞に届ける役割を持っています。マクロファージがしっかりと働かなければ免疫細胞の活動は遅れ、病気に感染しやすくなってしまうのです。
また、身体が傷つくとマクロファージが集まって、傷口を塞ぐために周辺の細胞に情報を送ります。この働きによって傷口付近の再生力が活性化され、ケガが治るのです。マクロファージは人間の健康を保つために大きな役割を果たしていて、自然治癒力を維持する重要な存在なのです。
傷や病気の治癒だけではない
近年の研究により、マクロファージにはアルツハイマー予防の効果があることが指摘されています。これは脳にもマクロファージの一種が存在し、さまざまな影響を与えているためです。また、血管を詰まらせる原因となる、変性コレステロールを破壊するという役割も持っているのも特徴の1つです。
今現在もマクロファージの研究は続いており、今後も新たな健康効果が発見される可能性があります。体の健康を維持するためには、マクロファージを活性化させることが重要です。
マクロファージを活性化させるために摂りたい食材
マクロファージを活性化させるためには、糖脂質とサイトカインという成分が重要といわれています。糖脂質は、野菜などに付着した微生物が生産することいわれており、発酵食品にも含まれているのだとか。さらに、メカブやワカメなどの海藻類や明日葉などの緑黄色野菜にも多く含まれていることが知られています。
サイトカインは、レタスやセロリ、玉ねぎといった淡色野菜に多く含まれていて、生で食べることで効率的に摂取することができます。加熱すると効果が失われてしまうので、注意が必要です。また、生で食べることの多いフルーツからも摂取することができます。
自身の体や健康を守っていけるのは、自分だけです。普段の食生活に気を遣って、いつまでも元気でいられるようにマクロファージの活性化を目指しましょう!