冷え対策で血行不良と「くすみ」を撃退!
公開日:2016/10/16 / 最終更新日:2019/08/19
肌のツヤがなかったり、肌色が暗く見えたりする「くすみ」。
乾燥やターンオーバーの遅れによって角質が厚くなることも原因ですが、しっかりとお手入れしているにも関わらずくすんで見えるとしたら、それは冷えによる血行不良が原因になっているかもしれません。
血行不良によるくすみと、改善のための冷え対策について、美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師がお伝えします。
血行不良によるくすみって?
肌にツヤがあって顔色が良いことを「血色が良い」と言いますよね。この「血色」というのは、肌の下の毛細血管を流れる血液の色がほんのりと透けて見えるものです。
肌にメラニンが多くなったり、古い角質が溜まって角質が厚くなると血色が悪くなりくすみが生じがちです。でも、きちんとスキンケアをしていても顔色が悪い場合には、そうした要因とは別に、血行不良によって血色が悪くなっていることが考えられます。
血行が悪いと毛細血管に古い血液が滞りがちになり、肌が青白く見えたり、濁って暗く見えたりする原因になります。これが、血行不良によるくすみです。
冷え対策でくすみ解消
血行不良は、運動不足や喫煙などによっても起こりやすくなりますが、この時期に血行不良を引き起こす最大の要因は、「冷え」です。体温が下がれば血行が悪くなるし、血行が悪くなることによってさらに冷えが進行するという悪循環に陥ります。
以下のような点に気をつけて冷え対策することで、血行不良による肌のくすみを解消しましょう。
・ぬるめのお湯にじっくり浸かる
入浴は身体を温めるのに最適です。冷え対策の場合は、38度~40度程度のぬるめのお湯に15分から20分かけてゆっくりと浸かるのが効果的です。
・薄着を避けて防寒対策
着込み過ぎる必要はありませんが、無理な薄着は避けるようにして外気の寒さから身体を守りましょう。お腹や首、手首、足首などを覆うようにすると冷えにくくなります。
・身体を温める食事を
ショウガやトウガラシなどの身体を温める食材や、鍋物やスープなどの温かい料理を食べるようにして、内側からも身体を温めるように心がけましょう。
・ウォーキングやストレッチで身体を動かす
身体を動かすようにすることで血行が促進されます。日常生活に無理なく取り入れられるウォーキングやストレッチなどの軽い運動をできるだけ行うようにしましょう。
冷えをなくして血流が良くなれば、血色がよくなるだけでなく、ターンオーバーも促進されて美肌効果も期待できます。冷え体質の方は美容のためにもぜひ、冷え対策を意識してみてくださいね。