普通のシミと何が違う?「肝斑(かんぱん)」について
公開日:2016/09/27 / 最終更新日:2019/08/19
「日頃からUV対策をしっかり行っていて、日焼けをした覚えもないのにシミができてしまった!」
そんな場合は「肝斑(かんぱん)」の可能性が考えられます。 肝斑は30~40代の女性に多く見られるシミの一種で、頬骨のあたりを中心に、左右対称にできることが多いのが特徴です。
普通のシミと比べると治療が難しいと言われる肝斑について、美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 徳永真理副院長がお伝えします。
肝斑ってどんなもの?
肝斑はシミの一種ですが、普通のシミが紫外線を浴びてできるのに対し、肝斑は紫外線に当たらなくてもできることがあります。
原因については明確にわかっていないのですが、妊娠やピルの服用をきっかけに肝斑ができる人が多いことから、女性ホルモンのバランスの乱れが関係していると考えられています。
ただし、肝斑も紫外線に当たることによって悪化することがわかっています。また、肌への刺激も悪化させることにつながるので注意が必要です。
肝斑の見分け方
肝斑と通常のシミを見分けるのは専門医でも難しいものです。安易な自己判断は危険ですが、以下のような点が目安となるので当てはまるものが多い場合は肝斑を疑ってみても良いでしょう。
- ・頬骨からこめかみ、額や口の周辺に左右対称のシミがある
- ・シミが目の周囲にはできず、色が抜けたように見える
- ・シミの形は円形ではなくモヤっと広がったように見える
- ・妊娠したことがある、ピルを使用している
- ・季節や体調によってシミの濃さが変わる
- ・ストレスを感じることが多い
肝斑の治療は難しい?
肝斑の治療は普通のシミの治療と比べて難しいと言われています。と言うのも、多くのシミの治療に用いられる、一般的なレーザー治療は肝斑を悪化させてしまう場合があるためです。このため、肝斑の治療には内服薬が用いられます。
肝斑は再発することも多いため、長期的・継続的な治療が必要になります。「肝斑かも?」と思ったら、自己判断で普通のシミ対策を続けるよりも、美容皮膚科などを受診されることをお勧めします。