空腹が肌をきれいにする!? 美を引き出す若返りホルモン
公開日:2019/06/05 / 最終更新日:2022/05/20
加齢とともに減っていく「若返りホルモン」。肌を美しく保ったり、健康的な生活を送ったりするためにはできるだけ多く分泌させたいものです。
では、どのようにして若返りホルモンの減少を抑制して、増加させれば良いのでしょうか?
実は空腹と深い関係があるのです。
若返りホルモンとは?
若返りホルモンは、誰もが持っている成長ホルモンを指しています。
成長ホルモンは脳下垂体の前葉から分泌され、成長期の身体形成や新陳代謝、血中カルシウム濃度の維持や傷ついた細胞の修復などを行います。
ホルモン分泌は10代でピークを迎えて、40代ではピーク時の40%、80代になると5%にまで減少します。分泌が減少することで心臓機能の低下、血流悪化、代謝の衰え、そして肌などの老化へ影響を及ぼします。
若返りホルモンと空腹の関係
年齢を重ねるごとに減少してしまう若返りホルモンですが、生活習慣の改善によって分泌を促すことが可能です。意外に思うかもしれませんが、空腹状態になることが若返りホルモン分泌促進のポイントなのです。
・空腹が若返りホルモン「アディポネクチン」を分泌する
空腹状態になると身体を正常な状態に保とうとするため、成長ホルモンが多く分泌されます。その際に分泌されるホルモンが「アディポネクチン」です。
アディポネクチンには糖代謝の補助、脂肪燃焼の促進、血流をスムーズにする働きがあります。
・空腹が若返り遺伝子「サーチュイン遺伝子」を活性化する
若返りホルモンのアディポネクチンが血中に多く吸収されると、若返り遺伝子とも呼ばれる「サーチュイン遺伝子」が活性化します。
サーチュイン遺伝子が活性化すると、エネルギーを作り出すミトコンドリアの量の増加、機能の活発化につながり、脂肪の燃焼や活性酸素を取り除く機能が高まります。
老化の原因となる活性酸素の除去が活発に行われるようになることで、老化防止や健康維持につながるのです。
ベストな空腹状態は?
空腹状態であればあるほど若返りホルモンは活性化しますが、あまり我慢して空腹状態で過ごすのはストレスがかかります。
そのため、間食をやめて1日2~3回は空腹の状態を作り、その状態を30~60分保ったら食事をするといったように、無理なく空腹状態を作りましょう。
食生活を改善して美肌へ
若返りホルモンのアディポネクチンは、空腹状態だけでなく食生活の改善でも増加できます。アディポネクチンの増加に効果がある主な成分(食材)は次のものです。
・大豆イソフラボン(大豆製品)
・ポリフェノール(コーヒー、明日葉)
・EPA(青魚) など
どれも特別なものではなく、普段の食事を見直すだけで摂取できるものばかりです。
空腹状態を作りつつ、食事の内容にも気を配り、若返りホルモンを活性化させましょう。