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肌荒れの原因は悪玉菌! きれいな肌を作る美肌菌を増やす方法

公開日:2019/07/05 / 最終更新日:2022/05/20

大野 由実大野 由実先生

肌荒れの原因は悪玉菌! きれいな肌を作る美肌菌を増やす方法

テレビCMや雑誌などでよく聞くようになった「菌活」。
菌活とは、身体にとって良い働きをする菌を食事から摂取し、自分の腸内にいる善玉菌を育てて、腸内環境を整えることを意味します。
菌活は腸内環境を整えるだけでなく、皮膚に直接働きかけて肌荒れを改善し、美肌も作ることができます。
では、どのようにして菌から美肌を作るのか詳しく見ていきましょう。

肌にも悪玉菌と善玉菌がいる

腸内にいる悪玉菌と善玉菌はご存知の方も多いのではないでしょうか。実は、肌にも悪玉菌と善玉菌が存在しています。

肌の悪玉菌とは
乾燥肌やアトピー性皮膚炎の要因と考えられている黄色ブドウ球菌、フケや脂漏性皮膚炎の要因になるマラセチア真菌などがあります。
アクネ菌は、普段は善玉菌として働いてくれますが異常繁殖を起こすとにきびの原因となってしまいます。

肌の善玉菌とは
肌の善玉菌の代表格は「美肌菌」ともいわれる表皮ブドウ球菌です。
表皮ブドウ球菌が美肌菌といわれている理由は、保湿効果と抗菌効果があるからです。
この菌は皮脂成分を、グリセリンと抗菌ペプチドの2つに分解します。グリセリンによって肌を乾燥から保護して水分を保ち、抗菌ペプチドが悪玉菌の過剰な増殖を防いでいます。

美肌菌を増やす

肌を美しい状態に保ってくれる美肌菌は、日常生活での意識次第で増やすことができます。主なポイントは3つです。

ポイント1 <洗顔>
美肌菌は毛穴や角層にいます。そのため洗顔フォームで洗顔しすぎると、肌の汚れだけでなく美肌菌まで洗い流してしまうことになります。美肌菌は元に戻るまで12時間かかるため悪玉菌の増殖につながり、肌トラブルの要因となります。
洗顔は1日1回、多くても2回までを目安にして、洗い過ぎないようにしましょう。

ポイント2 <適度な運動>
美肌菌は皮脂や汗をエサとして、グリセリンと抗菌ペプチドを産み出します。そのため、適度な運動をして汗をかくことは美肌菌の活動を促進することにつながります。

ポイント3 <身体を冷やさない>
皮膚の常在菌は、それぞれ活動に適した温度があります。しかし、菌は自ら熱を生み出せません。適温でなくなると活動が鈍ってしまうので、あまり身体を冷ひやすことがないように日々の生活習慣、食生活に気をつけましょう。

菌活といわれて真っ先に思い浮かぶ腸内環境を整えることも、もちろん肌の調子に影響を与えます。腸内環境が乱れると、便秘を引き起こして腐敗物質が発生します。腐敗物質を排出できないと血液中に吸収されて、肌トラブルの要因となるのです。

美肌菌の活性化も腸内環境も、適度な運動や食生活の見直しで改善が期待できます。身体の外側と内側の両方から健康的できれいな肌を作っていきましょう。

Profile このコラムは私が担当しました!

大野 由実

大野 由実先生おおの ゆみ

シロノクリニック恵比寿

豊富な知識と経験に基づく、的確かつ丁寧なカウンセリングが人気。最新技術の更新に積極的で、ドクター陣からの信頼も厚く、指導も兼務。 注入やたるみ治療など、豊富な経験が物を言う治療法を熟知しています。

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