女性の薄毛は「塩分の摂りすぎ」が原因になることがある!?
公開日:2018/09/18 / 最終更新日:2022/06/08
日本人は醤油や味噌などの“しょっぱい味”を好むと言われています。日本食の味付けには欠かせないものですが、あまりに塩分を摂りすぎていると、ヘアサイクルに悪影響が及び、薄毛の原因になってしまうことも。
今回は、意外と知られていない塩分と薄毛の関係性や、薄毛を招かない塩分の摂り方についてご紹介します。
塩分のとりすぎが薄毛の原因になる……?
塩が傷口に入ると痛いと感じることがありますが、これは塩分が知覚神経を刺激する物質であるためです。しかし、過剰な塩分の摂取によってこの刺激を受けすぎていると、「CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)」という物質が放出されすぎてしまい、結果的に不足した状態になります。
CGRPは、正しいヘアサイクルを保つために欠かせない「IGF-1(インスリン様成長因子1)」という物質を作り出す働きがあるもの。IGF-1が増えると血流が促進され、髪の成長も促されますが、塩分の過剰摂取によってCGRPが減ると、IGF-1が十分に作れなくなり、薄毛が進行しやすくなってしまうのです。
また、塩分を摂りすぎると、高血圧や動脈硬化などを引き起こし、血管の機能を低下させます。これによって血流が悪くなり、髪の成長に欠かせない栄養や酸素が頭皮まで行き届かなくなってしまうのです。
以上のことからも分かるように、塩分の摂りすぎはヘアサイクルを乱す原因になります。普段の食生活の中で、上手に減塩するためにはどのような点に気をつければ良いのかを見ていきましょう。
薄毛対策のための塩分のとり方・注意点
・1日の塩分摂取量は7gを目安に
厚生労働省が設定している1日あたりの塩分摂取量の目安は、男性が8g・女性が7gです。この数字を意識しつつ、下記のような方法で減塩を心掛けましょう。
・外食よりも自炊をする
外食をすると味付けが濃かったり、塩分の調節ができなかったりするため塩分を多く摂りがちになります。塩分控えめの食事をするためには、できるだけ自炊をすることが大切です。
自炊の際には、インスタント食品や冷凍食品が便利ですが、これらの食品のほとんどは塩分量が多いため、頼りすぎないように気をつけましょう。
・酢やスパイスで味付けする
味付けには醤油や塩ばかりでなく、酢やスパイスを取り入れましょう。味に変化が生まれるため、少しの塩分でもおいしく食べることができます。ケチャップやマヨネーズなどの調味料は味がしっかりとしていますが、意外にも塩分量が少ないためお勧めです。
・麺類のスープは残す
ラーメンには、1杯あたり約5~6gもの塩分が含まれています。とくにスープに多くの塩分が溶け込んでいるため、麺だけを食べてスープはできるだけ残すようにしましょう。
・カリウムをとる
カリウムは体内のナトリウムバランスを整え、余分な塩分を排出してくれます。むくみの予防にも効果的なので、下記のような食品からこまめに補給してください。
~カリウムを多く含む食品~
バナナ、柿、アボカド、キウイ、イモ類、大豆、納豆、ほうれん草など
汗をたくさんかく夏などは、塩分が多く味付けの濃い料理がおいしく感じるもの。塩分は体に必要なものではありますが、過剰摂取は薄毛を引き起こす場合があります。日々の食事の塩分量に気を配って、体の内側から健康でたくましい髪を育てていきましょう。