かゆくても我慢? 虫刺され跡を残さないためにすべきこと
公開日:2019/07/16 / 最終更新日:2022/05/19
夏の間はキャンプやバーベキュー、花火大会など、屋外で過ごす時間が増えるのと同時に虫に刺される機会も増えます。腕や足に虫刺され跡が残ると、やがてシミのようになってしまいます。虫刺され跡を残さないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
今回は、虫刺され跡がシミになる原因や虫に刺された際の正しい対処法をご紹介します。
虫刺され跡が残る原因
小さな頃にできた虫刺され跡がなかなか消えず、シミになってしまったことはありませんか? 虫刺され跡が残ってしまうのは、主に色素沈着が原因です。
虫に刺されると、虫の唾液や毒が体内の抗体に反応して炎症を起こし、炎症した部分にかゆみを伴います。かゆみを抑えようと爪で掻きむしったり引っ掻いたりすることで皮膚がさらに炎症を起こします。炎症が長期化すると肌を守ろうとしてメラニンが増え、やがて色素沈着を起こし、シミとして肌に残ります。
色素沈着は体質によっても、できやすいかそうでないかが分かれます。日焼けした後にシミになりやすい方や肌が黒くなりやすい方は、色素沈着を起こしやすい体質と考えましょう。
また加齢や老化、新陳代謝の低下により肌のターンオーバーが乱れると、虫刺され跡が治りづらく色素沈着を起こしやすくなります。
虫刺され跡の治し方と予防法
虫刺され跡が残らないように気をつけていても、色素沈着を起こしてしまうことはあります。この場合、どのようなケアを行えばよいのでしょうか。
・保湿と紫外線対策
虫刺され跡が残ってしまったときは肌のターンオーバーを整え、保湿と美白ケアを行いましょう。
まず肌の古い角質を取り除き、ターンオーバーを促すために週に1~2度、ピーリングを取り入れます。肌が乾燥しているとターンオーバーが乱れやすいため、ピーリングを行った後は保湿力の高い化粧水や乳液、クリームを使うのがお勧めです。プラスアルファとして美白効果のある基礎化粧品を使用するとさらに効果的です。
紫外線を浴びることでメラニンの生成が続き、色素沈着が濃くなってしまうため、ピーリングや保湿と一緒に日中の紫外線対策をしっかりと行うことも重要です。
・虫よけ対策と素早い対処で色素沈着を予防
虫に刺されてしまったときは素早く対処することで虫刺され跡を防げます。たとえば、蚊に刺されたときは冷水で素早く冷やして一時的にかゆみを麻痺させ、かゆみ止めの薬を塗ります。ハチや毛虫などに刺された場合はピンセットやテープを使って皮膚から針を抜き、冷水で冷やしてから薬を塗ります。
虫に刺された肌は炎症部分を刺激することで色素沈着やシミになるため、決して掻きむしったり引っ掻いたりしないようにしましょう。夏に屋外で過ごすときは虫よけスプレーや蚊取り線香だけでなく、袖の長い服を着用して虫に刺されないよう心掛けることも大切です。