糖分がしわやたるみの栄養に? 上手な糖質の摂取方法
公開日:2018/12/30 / 最終更新日:2022/06/02
しわやたるみを防ぐために、スキンケアに気を遣っている女性は多くいます。しかし、肌の老化は糖質の摂りすぎによっても起こる といわれています。スキンケアに注力していても、食生活を疎かにしては意味がありません。
今回は糖分が美容に及ぼす影響や、上手な糖質の摂取方法についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
糖質が体に与える影響
甘いものに含まれる糖質を多量に摂取すると太る原因になりますが、体型だけでなく肌の質にも影響するといわれています。糖質は体のエネルギーになるものですが、必要量を超えると健康に悪影響を及ぼすこともあります。
・老化
糖質がしわやたるみを招くといわれているのは、タンパク質と余分な糖が結びついてできるAGEs(終末糖化産物)という老化物質が原因です。AGEsの発生により酸素を全身にうまく運べず新陳代謝が低下するため、しわやたるみ、肌のくすみなどが起こりやすくなるだけでなく、動脈硬化や骨粗しょう症を引き起こす可能性もあります。
・冷え性
糖質には体を冷やす作用があり、特に白い砂糖の摂りすぎは冷え性を招きます。体の冷えは糖質による血糖値の急上昇、それに伴う体温の上昇・下降の繰り返しが原因です。また、ビタミンB群が消費されることで血液がドロドロになるため、より冷えやすくなります。
老化を促進する食べ物とは?
肌の老化は紫外線や乾燥といった外的なものだけでなく、糖質を摂取することで内側からも進行します。こういった内側からの老化を「糖化」といい、防ぐためにはできるだけ糖質を多く含む食事を控える必要があります。
糖質はケーキやジュースといった砂糖を多く含んだ甘いものだけでなく、揚げ物やベーコン、白米にも含まれています。また、老化物質であるAGEsは加熱する温度が高くなるほど数値が高くなるため、揚げ物や炒め物、オーブン調理したものは注意が必要です。
糖質を上手に摂って老化を防ぐ
老化の原因のひとつが糖質だからといって、一切摂取しないのは良くありません。食事の組み合わせやバランスに気をつけることで、糖質による血糖値の上昇は抑えることができます。
・白砂糖を自然派の砂糖に代替
砂糖は料理に欠かせない調味料ですが、上白糖やグラニュー糖などは甘さを引き出すため精製されて作られるので、栄養成分が少なくなっています。一方、精製されていない黒砂糖やてんさい糖はミネラルといった成分が残っているため、白砂糖と代替することでカルシウム摂取や、血糖値の上昇を緩やかにする効果が期待できます。
また、寒い地域で作られるてんさいを原料とした砂糖は体を温める働きがあります。
・食べる順番で糖質の吸収を抑制
糖質の吸収をゆるやかにする食品を先に食べると、血糖値の急上昇を防ぐことができます。まずは野菜といった食物繊維を含む食品、次に魚や肉などのタンパク質、最後に糖質を含む炭水化物を摂るのがお勧めです。
また、食後のコーヒーもポリフェノールが血糖値の上昇を抑えるため効果が期待できるといわれています。
砂糖をはじめとする糖質を多く含む食品は、決して悪いものではありません。砂糖には食品の防腐効果や旨味を引き出す効果があり、糖質は体を作るエネルギー源です。過剰な摂取や食べる順番に気をつけて健康的な食事を心掛けましょう。