ストレスが原因で「肝斑」ができるメカニズム&対策方法
公開日:2019/01/04 / 最終更新日:2022/06/02
両頬や目尻の下に左右対称にでき、オバサン顔の原因になる肝斑。顔に肝斑ができる原因はさまざまですが、その中のひとつにストレスが挙げられます。
ストレスと肝斑には一体どのような関係があるのでしょうか?
ストレスが原因で肝斑ができるメカニズムとともに、対策方法についてもチェックしてみましょう。
日々のストレスが肝斑の悪化につながる?
肝斑はシミの一種です。そのため、シミの原因と同じように、紫外線による日焼けや肌荒れが肝斑を引き起こすと考える方が多いでしょう。しかし、肝斑ができる原因には、ストレスやホルモンバランスの変化が大きく関係しています。心や体の健康状態によって肝斑ができたり悪化したりすることがあるのです。
また、肝斑ができたことによってストレスに感じてしまうと、肝斑が改善しにくくなることがあるため油断できません。治療期間の長さや改善がみられない焦りがストレスとなり、肝斑がますます悪化してしまうケースもあるのです。
ストレスと肝斑の関係性とは?
ストレスを感じると視床下部に刺激が起こり、交感神経が優位になります。すると血圧が上がったり、アドレナリンが分泌されやすくなったります。
交感神経が優位の状態が続いてしまうと、ホルモンバランスも乱れやすくなってしまうもの。とくに、アドレナリンは女性ホルモンのひとつであるプロゲステロンを増やす作用があり、プロゲステロンはメラニン色素をつくるメラノサイト細胞を刺激します。
つまり、ストレスが溜まった状態が続くと、メラニン色素もどんどん作り出されてしまうということになります。このメカニズムによって、肝斑が進行しやすくなるのです。
ストレスによる肝斑への対策方法は?
肝斑をきちんと消したいのなら、トラネキサム酸を用いた治療がお勧めです。
また、ハイドロキノンやビタミンC誘導体も、肌のシミの改善に効果が期待できます。市販薬や皮膚科での処方薬を使い、じっくりと治療を進めていきましょう。さらに、肝斑に効果的な薬に加えて、肝斑に有効な成分を含んだ美白化粧品を取り入れるのもお勧めです。
とはいえ、ストレスによる肝斑を改善していく上で大切なのは、さらなるストレスを溜めないよう心掛けることです。肝斑の改善に時間がかかる場合でも、肌の悩みがストレスに直結しないよう心を明るくして過ごすことが大切です。
肝斑は数日で改善することが難しい肌トラブルです。時間をかけて対処していく必要があります。その間にストレスが溜まりすぎないよう、適度な運動をしたり好きな物を食べたりと、違うところでストレス発散をしていきましょう。