肌のたるみは「糖化」のせい?糖による老化現象に要注意!
公開日:2019/01/18 / 最終更新日:2019/01/18
肌のたるみを引き起こす原因は様々ですが、その中の1つに「糖化」という現象が挙げられます。体内で糖化が起きると肌の老化が進み、たるみが生じやすくなるのです。では糖化はどのようなメカニズムで発生するのか、たるみとの関係性や予防方法などとあわせてご紹介します。
糖化とは
糖化とは、タンパク質に糖が結合しておこる現象のこと。タンパク質と体内で余った糖が結びついて熱が加わると、終末糖化産物(AGEs)が生成されます。このAGEsが体内に多く蓄積すると、老化が早まり、身体機能が低下してしまうのです。
体内で糖化が起こりやすいのは、血糖値が急上昇して、消費しきれない糖が生じた時です。糖分の多いジュースやスイーツ、白米やパンなどを好む人は糖化を起こしやすいので注意が必要です。
糖化と肌のたるみの関係性
糖化は肌にも大きな影響を与えます。肌内部のコラーゲンが糖化すると、弾力が低下し、たるみやシワの原因になってしまうのです。また、AGEsは茶褐色のため、黄ぐすみやシミも発生しやすくなります。糖化は肌の若々しさや明るさを損なう、大きな要因になるといえるでしょう。
糖化を防ぐ方法
■食事は野菜から食べる
糖化を防ぐには、血糖値の急上昇を抑える必要があります。そのために心がけたいのが、「ベジタブルファースト」です。食事の際、食物繊維の多い野菜から食べることで、糖質の吸収が穏やかになり、血糖値の急上昇を防ぐことができます。
より効果的なのは、野菜→たんぱく質(脂質)→炭水化物の順で食べること。タンパク質や脂質にも、糖の吸収を穏やかにする効果が期待できます。たとえば定食なら、サラダや汁物→メイン料理→ご飯といった順番で食べると良いでしょう。
■糖質を摂り過ぎない
食べる順番に気をつけていても、糖質を摂り過ぎていれば、糖が余って糖化の原因になってしまいます。ジュースやスイーツは控え目にするとともに、白米やパンなどは適量を心がけましょう。
■食後すぐの運動を心がける
食後すぐに運動をすると、糖が消費されて血糖値が上がりにくくなります。ご飯を食べ終わったら、ウォーキングを10分行うだけでも効果的です。
■AGEsが含まれている食品を控える
食品の中には、AGEsがもともとふくまれているものもあります。特にベーコン・フランクフルトなどの加工肉に多いといわれていますから、過剰摂取は避けるようにしましょう。
たるみを引き起こすAGEsは、体に蓄積され、排出されにくいといわれています。若々しい肌や体を保つために、食生活や運動習慣を見直しして、糖化をできるだけ防いでいきましょう。