発生は防げる?帝王切開の傷跡がケロイドになる原因と対策方法
公開日:2017/09/27 / 最終更新日:2017/09/27
ケロイドとは、傷は塞がっているものの傷跡がミミズ腫れのように赤く盛り上がり、目立ってしまう症状のこと。すべての人にケロイドができるとは限りませんが、出産の際に帝王切開を行った場合は、傷跡がケロイドになってしまうことがあります。
一体なぜケロイドができてしまうのでしょうか。今回は、ケロイドができる原因と対策方法をご紹介します。
帝王切開の傷跡がケロイドになる原因
傷跡がケロイド化する原因は、まだ正確には明らかになっていませんが、本人の体質による影響が大きいのではないかといわれています。ケロイドの発生にはアレルギーが関与しており、もともとケロイドができやすい体質だと、帝王切開の傷跡も目立ちやすくなるのです。
普段ニキビが完治した後のニキビ跡が盛り上がりやすい方は、ケロイド体質の可能性があります。
ケロイドを残さないための対策方法
・出産前に医師に相談する
ケロイド体質が疑われる場合は、出産前に医師に相談しておきましょう。
早めにアレルギー治療など行っておくことで、ケロイドの発生をある程度防ぐことができます。また、皮膚組織の関係で、帝王切開は横切よりも縦切りのほうが傷跡が目立ちにくいといわれています。切開方法が選択できるようであれば、縦切りを希望しておくことをオススメします。
・ケロイド防止テープを貼る
産院などで購入できるケロイド防止テープを貼っておくこと、ケロイドの予防につながります。医療用のシリコーンのシートテープを貼っておくことで、傷跡の盛り上がりを和らげることができるのです。但し、使用前は必ず医師に相談し、使用法に問題が無いことを確認してから使うようにしましょう。
傷跡がケロイドになってしまったときの主な治療法
帝王切開の傷跡がケロイドになってしまった場合は、主に下記のような治療が行われます。
・抗アレルギー薬の内服
・ステロイドの注射
・手術によるケロイドの切除
体質や症状に合わせて適切な治療を行うことが大切です。
治療前には医師と十分に相談し、最善の方法を選択しましょう。また、内服薬は授乳中だと服用できないものもあるため、細心の注意が必要です。
ケロイドができると見た目が気になるだけでなく、痛みやかゆみもでてしまうもの。産前産後の対策を立てて、ケロイド化のリスクをできる限り軽減していきましょう。