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ホクロと間違えやすい「悪性黒色腫」とは?

公開日:2016/06/24 / 最終更新日:2016/06/24

城野 親徳城野 親徳総院長

悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)という言葉をご存知でしょうか?
「メラノーマ」と呼ばれることもある悪性黒色腫は、悪性度の高い皮膚がんですのことです。
見た目はホクロにに似ているため、悪性黒色腫ができても気づかずに放置してしまうというケースもよくありますが、長い間そのままにしてしまうと取り返しがつかなくなってしまうことも。最悪のケースを防ぐためには、悪性黒色腫の特徴やホクロとの見分け方を知っておくことがとても大切です。
今回は、悪性黒色腫について詳しくご紹介していきます。

悪性黒色腫ができる原因と発生数

悪性黒色腫(メラノーマ)は、皮膚のメラニン色素をつくる細胞が癌化してしまった腫瘍のことです。残念ながら原因の詳細は分かっていませんが、紫外線が強い地域に住む人に発生率が高いといわれていることから、やはり紫外線の影響が大きいのではとされています。
日本では、年間1,500~2,000人が発症をしており、割合に表すと10万人に1.5~2人という計算になります。
ステージⅠの段階で治療に入ることができれば生存率は、70~100%ですが、ステージⅢになると約20%にまで減少し、ステージⅣになると約10%となってしまいます。
転移するのがはやいという特徴があり、今のことろ効果のある抗ガン剤がないため、進行が早い癌としても知られています。

ホクロと悪性黒色腫の見分け方

悪性黒色腫はホクロと見間違えやすいため、深く考えずに放置してしまい、状態が悪化するということがよくあります。最悪の事態を避けるためにも、ホクロとの見分け方をしっかりと知っておくことが大切です。

悪性黒色腫は、足の裏や手のひら、または手足の爪に多くできやすいといわれています。ホクロは円形や楕円形のものが多いですが、悪性黒色腫は形が左右均等ではなく、周囲がギザギザしています。また、色が均一ではなく、直径が6~7mm以上あったら悪性黒色腫を疑ってもいいでしょう。
また幼少時からずっとあるものではなく、短期間で大きくなったものだとしたら、速やかに医師に診てもらうことをオススメします。

悪性黒色腫を予防するには

悪性黒色腫は、紫外線の影響を受けているといわれているので、まずは日焼け止めをしっかり塗って紫外線対策をとることが第一の予防法です。
さらにもし今までになかった場所にホクロができたなと思っても、むやみにいじったり傷をつけたりしないことも重要です。刺激を与えてしまうと悪性黒色腫が悪化し、進行が早くなります。

進行が早く、進行してしまうと生存率がどんどん下がってしまう悪性黒色腫ですが、早期発見できれば治らない病気ではありません。検査には、健康保険が適応されますので、少しでも不安を感じたら速やかに病院での診察を受けましょう。

Profile このコラムは私が担当しました!

城野 親徳

城野 親徳総院長しろのよしのり

シロノクリニック恵比寿

皮膚科領域のレーザー治療について、国内屈指の症例数を持つ、美容レーザーのパイオニア。 ドクターズコスメを開発・提供する株式会社ドクターシーラボ創設者・名誉会長・商品開発顧問でもあります。

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