夏は大人も注意!あせもの原因と予防対策
公開日:2015/07/15 / 最終更新日:2024/04/01
乳幼児などの子供によくみられるあせも(汗疹)という症状ですが、夏の時期は子供だけではなく、大人もあせもに注意する必要があります。
今回はあせもの原因と予防対策についてご説明します。
あせも(汗疹)とは?
あせもとは、汗によって悪化する発疹で、汗を外に出すことができない状態になって皮膚の内側に汗が溜まり、汗腺部分に炎症が起きる皮膚疾患のことをいいます。
日本人がなりやすいあせもには2種類あり、それぞれ症状が違うものとなっています。
・「水晶様汗疹」(すいしょうかんしん)
皮膚の表面に白っぽい水ぶくれができる比較的軽い症状のあせもで、炎症はない。
・「紅色汗疹」(こうしょくかんしん)
炎症があり、肌に小さな赤いブツブツができて痒みがともなう。
あせもができる原因
あせもは、大量に汗をかいた時に汗が皮膚の中に溜まってしまうことが原因で起こります。皮膚の中に溜まった汗は、皮膚の下にある汗管(かんかん)の周りの組織に溢れ出して、水膨れや炎症を起こしてしまいます。
あせもは、「頭」「首」「肘の内側」「膝の裏側」といった汗が乾きにくい部分に発生しやすく、また湿布、包帯や通気性の低い衣類を着用したときにも、肌に密着した部分にできやすくなります。
大人よりも子供の肌にできやすいあせもですが、これは子供の体が小さいことが理由となっています。汗腺の数は、大人も子供も同じで、子供の体には小さいな面積に汗腺が密集しているため、汗をたくさんかきやすく、その分あせもにもなりやすいのです。
あせもにならないための対策方法
あせもにならないためには、汗をかいた後のスキンケアが大事になってきます。
汗をかいたまま放置してしまうと、汗の出口を塞いで汗管が詰まりやすくなってしまうので、「いかに汗をかかないか」「放置しないか」がポイントになってきます。
・こまめにシャワーを浴びる
・汗をかいたら清潔なタオルでふき取る
・高温多湿の環境を避ける
・石鹸で体をよく洗って皮膚の清潔な状態を保つ
これらのポイントを押さえていきながら、キレイな肌をキープするよう心がけていきましょう。