日常生活にも潜む？　猫背になる原因

・筋力が衰えている
姿勢を保つための筋肉が衰えていると、いくら気をつけていても猫背になりやすくなります。姿勢を正しく保つには腹筋や背筋だけでなく、骨盤を支える腸腰筋やバスト部分にある大胸筋など、たくさんの筋肉が関わっているので、全てをバランスよく整える必要があるのです。ただ闇雲に筋肉を鍛えても、猫背が直るとは限らないので注意しましょう。

・筋肉が硬い
たとえ筋肉が十分についていても、柔軟性が低下していると猫背になってしまいます。硬い筋肉に関節が引きつけられて、肩や首が前に傾いてしまうのです。

・背骨の可動域低下
背骨の関節の柔軟性が低下していると、背筋を伸ばすことが困難になります。なお、関節の可動域は年を重ねるごとに低下していきますが、病気やケガで低下してしまうケースもあります。

「バランス」を整える！　猫背の改善方法

・ストレッチ
上記では猫背になる原因をいくつかご紹介しましたが、これら全てに有効な改善方法がストレッチです。ストレッチをすることで筋肉をほどよく刺激し、体の柔軟性を高めることができます。また、背骨の関節の柔軟性も高められるので、無理なく猫背を解消していけますよ。

ただし慣れていないとケガをする恐れもあるので、できる範囲から少しずつ始めていきましょう。筋肉や関節に痛みがある場合は、無理をしないことが大切です。

■猫背改善に有効なストレッチ方法

1.床に手とひざをついて、四つんばいの姿勢になります。

2.手を床につけたまま頭の上にずらしていき、頭と胸を床のギリギリまで近づけます。それと同時に、お尻を天井に向かって突き出しましょう。この時、背骨をできるだけ反らせるのがポイントです。

3.そのまま深呼吸をくり返しながら、10～20秒キープします。

体が温まっている入浴後や、睡眠中に固まった筋肉をほぐす目的で朝に行うと効果的です。無理せず毎日継続することを心掛けてください。

■猫背改善に有効な筋トレ方法

上でもお伝えした通り、正しい姿勢を保つためには筋肉も必要ですが、重要なのは姿勢を正すために必要な筋肉をきたえること。姿勢を保つ筋肉に効果のあるトレーニングを行いましょう。

1.仰向けに寝て、ひざを曲げた状態になります。

2.足を上げて、ひざをお腹に引き寄せます。
※この時には腹筋と骨盤周りの筋肉が鍛えられます。

3.足を1の状態に戻したら、今度は腰を浮かせてお尻を持ち上げます。肩からひざまでが斜め一直線になるようにしましょう。
※この時には背筋と骨盤周り、お尻の筋肉が鍛えられます。

4.2と3の動きを交互に10回ほどくり返しましょう。

背筋が伸びることで体幹も鍛えられ、人によってはダイエット効果や健康効果を得られる人も居ます。まずは意識的に姿勢を改善できるよう、普段から意識して背筋を伸ばしましょう！