シミとは違う? 「肝斑」が発症・悪化する原因とは
公開日:2020/04/06 / 最終更新日:2020/05/20
肝斑は、30~40代の女性に発症することの多いシミの1種です。一般的なシミとはさまざまな違いがあり、発症原因も大きく異なります。肝斑の原因にはどのようなことが考えられるのか、一般的なシミとの違いとあわせてご紹介します。
肝斑が発症する原因とは
一般的なシミは「老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)」もしくは「日光性色素斑(にっこうせいしきそはん)」といって、紫外線が原因で発症します。では、肝斑はどのようなきっかけで発生するのか、くわしく説明します。
女性ホルモンのバランスの変化
肝斑には、女性ホルモンのバランスの変化が関係していると考えられています。その理由は、妊娠や経口避妊薬(ピル)の服用によって発症しやすいため。また、女性ホルモンの分泌量が変化する30~40代に現れやすいことも関係を裏付けています。肝斑は、たとえ紫外線を浴びていなくても、発症してしまうシミなのです。
ストレス
過剰なストレスは、女性ホルモンの分泌を不安定にさせるため、肝斑の一因になるといわれています。また、睡眠不足や不規則な生活も、女性ホルモンのバランスを乱れさせます。肝斑の発症を防ぐためには、規則正しい生活を送り、ホルモンの分泌を安定させることが大切です。
肝斑が悪化する原因とは
肝斑の発症は女性ホルモンが原因ですが、悪化する原因は何なのでしょうか。肝斑を濃くしないために、正しいケア方法とあわせて知っておきましょう。
紫外線
肝斑は、紫外線が原因で発生するシミではありません。しかし、紫外線を無防備に浴びていると、メラニン色素が増えて肝斑が濃くなる恐れがあります。肝斑の有無に関係なく、日頃から日焼け止めなどで十分なUVケアをおこないましょう。
摩擦
肌への摩擦は、紫外線と同じように肌の炎症を引き起こし、メラニン色素を増加させます。肌をゴシゴシとこするようなスキンケアやマッサージは控えることが大切です。
また、メイク時の摩擦にも要注意です。肌触りのいい柔らかいパフやブラシを使って、肌にやさしく触れることがポイントです。
ストレス
ストレスは肝斑の発症原因になるだけでなく、悪化の要因にもなります。「シミができた」というストレスも、肝斑の悪化を招きかねません。ストレスになるほどお悩みの場合は、美容皮膚科での治療をお勧めします。
肝斑の発症や悪化を防ぐためには、原因をきちんと知っておくことが大切です。すでに発症している場合も、悪化させないケアで改善を目指していきましょう。