ワキガの手術って跡が残るの? 跡が目立ちにくい治療法とは
公開日:2020/03/12 / 最終更新日:2022/02/01
ワキガにお悩みで、手術による治療を検討中の方も多くいらっしゃいます。しかし、手術は跡が残るリスクがあり、女性にとってはハードルが大きいといわれています。どのような治療法だと跡が残りやすいのか、跡が残りづらい治療法とあわせてご紹介します。
跡が残りやすいワキガ治療法とは
メスで皮膚を切開する『剪除法』
剪除法(せんじょほう)とは、脇をメスで切開し、アポクリン汗腺を直接ハサミで切除する治療法です。ニオイの原因物質を分泌するアポクリン汗腺を90%以上除去できるため、高い効果が期待されます。
『剪除法』は手術跡が残る
かつてワキガの治療法というと、剪除法が主流でした。しかし、剪除法はメスを使って脇を切開するため、4~5cm程度の手術跡が残るリスクがあります。また、皮膚に負担がかかるため、術後のダウンタイムが長いというデメリットも。手術時間は1~2時間、術後の腫れは2週間程度続き、傷痕が完全に落ち着くまでは半年以上かかるといわれています。脇の質感が変化したり、違和感が残ったりすることもあります。
このようなリスクがあることから、最近では剪除法以外の治療法が選ばれるようになってきました。
跡が残りにくいワキガ治療法とは
汗の量を減らす『ボトックス注入』
ボトックスというとシワやエラ張りの治療に用いられるイメージがありますが、ワキガや多汗症治療にも用いられています。ボトックスを打つとエクリン汗腺の働きが抑制され、汗の量を減らすことができるのです。この作用によって汗のニオイも抑えられ、ワキガの軽減につながります。
『ボトックス注入』は跡が残りにくい
ボトックス注入は注射を打つだけですので、手術跡が残ることはなくダウンタイムもありません。手軽にワキガを改善したい、切らずに多汗症を治したい、という方に適した治療法といえるでしょう。
ただし、作用は汗を抑えることですので、ワキガの根本的治療になるわけではありません。また、ボトックスは体内に徐々に吸収されていくため、効果の持続期間は4~6ヶ月ほどです。効果を半永久的に持続させたい場合は、注入を定期的にくり返す必要があります。
なお、治療時間はわずか10分ほど。脇のボトックス注入をくり返していくと、持続期間が長くなるともいわれています。ダウンタイムはないので、忙しい方でも比較的継続しやすいでしょう。手術に不安を感じている方、跡を残したくない方は、まずはボトックス注入から試してみることをお勧めします。
重度のワキガには剪除法が向いているとされていますが、軽度のワキガや多汗症にはボトックス注入での改善が期待できます。手術とボトックス注入、どちらがご自分に適しているか知りたい方も、当院にお気軽にご相談ください。