焦りは禁物。妊娠中のレーザー治療を控えるべき理由とは
公開日:2019/12/04 / 最終更新日:2020/06/02
シミの改善にはレーザー治療が有効ですが、妊娠中は注意が必要です。基本的に妊娠中は、レーザー治療を控えたほうがいいといわれています。この理由を、ママと赤ちゃん、両方の健康を守るためにもお伝えします。
妊娠中にレーザー治療を控えるべき理由とは
妊娠中は肌が敏感なため
妊娠中は、女性ホルモンのエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)、両方の分泌量が増加します。赤ちゃんの成長を促し出産に備えるために、母体がそのような体に変化するのです。
しかし、女性ホルモンの1つであるプロゲステロンには、肌を敏感にする作用があります。プロゲステロンの分泌が多い状態でレーザー治療を受けると、炎症の悪化、新たなシミの発生を招いてしまうことも。せっかくのレーザー治療でトラブルが起きてしまっては悲しいです。
出産、授乳後にはホルモンバランスが正常に戻りますので、焦る必要はありません。落ち着いてから、ゆっくり治療を始めましょう。
シミが増減しやすいため
もともと妊娠中は、ホルモンバランスが不安定な影響でシミができやすいといわれています。レーザー治療で今あるシミが改善できたとしても、新たなシミが増えていると不安になってしまうもの。このようなシミの増減に振り回されないために、妊娠中は慌てずに様子を見ることをお勧めします。
処方できない薬があるため
シミのレーザー治療時には、内服薬を併用することがあります。しかし、その中には、妊娠中に処方できない薬があることも。効果的な治療を行えなくなるため、妊娠中は避けたほうがいいのです。
ストレスになる恐れがあるため
レーザーは皮膚の比較的浅い部分に作用するため、母体や赤ちゃんの健康に影響を及ぼすことはありません。しかしレーザー照射時には、多少の痛みや緊張をともなうもの。また、治療のためにこまめな通院が必要なこともあります。
それがストレスになってしまうと、母体にも赤ちゃんにも良くありません。妊娠中は心も不安定になっていますので、ストレスになるようなことはできるだけ控えたほうがいいでしょう。
妊娠中はゆっくり過ごして、授乳後にレーザー治療を
シミが気になると「今すぐレーザー治療を受けたい!」と思ってしまうものですが、焦りは禁物です。妊娠中は無理をせず、シミの悪化を防ぐ紫外線対策とスキンケアを行うだけにしましょう。出産・授乳を終え、ホルモンバランスが落ち着いても気になるシミがあるときは、レーザー治療を検討してみてください。