脱毛でワキガの臭いが抑えられる!? 気になる噂の真相
公開日:2019/12/04 / 最終更新日:2022/02/01
脱毛をすると自己処理が減って肌荒れのリスクが低くなるなど、いくつかのメリットがあります。では、「脱毛をすると、ワキガの臭いが抑えられる」というのは本当なのでしょうか? 今回は体臭が気になる方に向けて、脱毛がワキガに与える影響やメリットをご紹介します。
ワキガの原因とは
ワキガの独特の臭いは、ワキの下にあるアポクリン腺からの分泌物が原因です。タンパク質や脂質が含まれている分泌物が皮膚の上で常在菌に分解されると、強い臭いになってしまいます。また、分泌物が皮脂と混じり合うことも、臭いが悪化する一因です。
脱毛でワキガの臭いが抑えられる理由とは
「ワキ毛を脱毛すると、ワキガの臭いが抑えられる」という説は科学的には証明されていませんが、まったくの嘘ともいいきれません。実際に「脱毛後、ワキガが軽くなった」という方もいらっしゃいます。なぜ脱毛でワキガの臭いが抑えられるのか、その理由を見ていきましょう。
雑菌の繁殖が抑えられるため
脱毛でワキガの臭いが抑えられるのは、雑菌の繁殖を抑えられるためです。レーザーで毛根を破壊すると、その周辺に存在する雑菌が減少し、臭いの軽減につながります。
また、毛がなくなることもワキガに悩む方にとって、大きなメリットです。毛に付着する雑菌が除去できると同時に、汗や皮脂が蓄積しにくくなり臭いを防ぐことができます。
アポクリン腺の機能が弱まるため
すでにご説明したように、ワキガの臭いはアポクリン腺の分泌物が原因です。実は脱毛の際に照射するレーザーには、このアポクリン腺の機能を弱める効果が期待できます。ただしアポクリン腺を完全に破壊するわけではなく、効果の感じ方にも個人差があります。
自己処理によるダメージを防げるため
カミソリで剃るような自己処理をくり返していると、アポクリン腺に刺激を受け続けることになります。一方、脱毛によって毛がなくなれば、自己処理の頻度が減りますので、ワキガの悪化を防ぐことができます。
脱毛でワキガが悪化することはある?
脱毛を検討している方の中には、「脱毛でワキガが悪化したらどうしよう……」と不安になっている方もいらっしゃるかもしれません。「脱毛でワキガが悪化する」という説を聞いたことがある方も多いはずです。
しかし、レーザー脱毛でワキガが悪化することはありません。まれに「脱毛後に汗が増えた」と感じる方がいらっしゃいますが、これは毛がなくなった影響で汗が流れやすくなるためです。そのような変化があったときは、ワキ汗用のパッドや汗ふきシートなどを利用して、汗の流出を防ぎましょう。
今回は、ワキガと脱毛に関する噂について検証しました。もし少しでも不安な点がある場合は、当院へお気軽にご相談ください。