体調の変化が起こりやすい春! その原因は自律神経?
公開日:2019/03/27 / 最終更新日:2022/05/24
季節の変わり目は体調を崩しやすいですが、特に春は不調を感じやすい季節です。その原因の1つに自律神経の乱れがありますが、さまざまな不調を解消するためにはどうすればいいのでしょうか。
今回は春に起きる不調や自律神経との関係、対処法についてご紹介します。
自律神経が乱れやすい春
春は不調を訴える方が多く、「春バテ」という言葉があるほど体調の変化が起きやすい季節です。冬の寒さによる冷えや乾燥が和らぐにもかかわらず、なぜ春に体調不良を起こすのでしょうか?
・体調不良を招く春の気候
春の体調不良は、寒暖差が激しいことが原因の1つです。冬から春の変わり目は、暖かい日が続いたり急に寒くなったりと気候が不安定なため、気温の変化に体が追いつかず体調を崩しやすくなります。気温だけでなく低気圧と高気圧の入れ替わりも激しいことから、眠気や頭痛といった症状を引き起こします。
また、生活環境の変化や花粉症などもストレスや緊張を招く原因です。
・春の気候と自律神経の関係
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類がありますが、春の不安定な気候の影響でこれらのバランスが崩れると体調の変化が起こります。
交感神経は昼間の活動時に活発に働いており、血管を収縮させたり心拍数を増やしたりします。一方で夜になると活発に働くのが副交感神経です。副交感神経が優位に働くことで血管が拡張したり心拍数が減少したりするので、心身ともにリラックスした状態になります。
しかし気候や生活環境の変化で体や心がストレスを受けると、自律神経のバランスが崩れてしまいます。交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮し血行や代謝が悪くなり、冷えやだるさを感じやすくなります。
春の不調を防ぐ方法
春の体調不良を防ぐには、交感神経と副交感神経のバランスを整える必要があります。気候や環境の変化などを改善するのは難しいですが、意識的に体を休める時間を作ることで副交感神経を優位にすることができます。
寒暖差が激しい日には温度調整が必要なので、着脱しやすい羽織物やストールなどを用意し、温度調節できるような服装を心掛けましょう。気温変化に対応することで体のストレスを軽減し、女性の大敵である冷え対策もできます。
自宅ではリラックスできる環境を作り、副交感神経を活発にしましょう。趣味を楽しんだりアロマセラピーをしたりして心と体をゆっくり休めます。疲れや肩こりを感じている方は目元や首元をホットタオルで温めるのも効果的です。
その他にも規則正しい生活や適度な運動も自律神経の乱れを整えるために有効なので、1日3回の食事や十分な睡眠時間、早寝早起きといった習慣を身につけましょう。
自律神経は自分の意思ではコントロールできませんが、活動する時間と休む時間をしっかり切り替えることでバランスを整えることが可能です。気持ちよく春を過ごせるように、体調が気になる方は自律神経に着目して対策を行ってみてください。