手の血管が目立つ「ハンドベイン」の原因&対処法
公開日:2019/11/01 / 最終更新日:2022/02/01
手の甲や前腕部の血管が目立つことを「ハンドベイン」といいます。ハンドベインは加齢とともに顕著になる傾向がありますが、体質や環境によって若くても目立ってくることがあります。最近では、ハンドベインに悩む若い女性も少なくありません。ハンドベインはどのような原因で発生するのか、予防法や対処法とあわせてご紹介します。
ハンドベインの原因
血管の老化
加齢や生活習慣によって血管が老化すると、血管壁の厚みが増して太くなります。その結果、皮膚が盛り上がるくらい血管が浮き出て見えてしまうのです。このタイプは40代以降の年齢を重ねた方に多く見られます。
皮膚の老化
ハンドベインには、皮膚の老化も大きく関係しています。皮膚が衰えて表皮が薄くなると、その下にある血管が目立ってしまうのです。紫外線を浴びる時間が長い人ほど、このタイプに当てはまる傾向があります。
脂肪の減少
手に皮下脂肪がついている方は、血管が埋もれて目立ちにくいもの。しかし痩せている方は皮下脂肪が少ない影響で、血管が目立ちやすくなります。若くしてハンドベインに悩んでいる方はこのタイプである可能性が高いでしょう。
ハンドベインの予防法・治療法
血管を若々しく保つ
血管の老化によるハンドベインを防ぐためには、日頃の食生活や生活習慣を見直すことが大切です。コレステロールや糖質の過剰摂取は血管を衰えさせる原因になりますので、脂肪分の多い肉類、ご飯や麺類などの炭水化物は食べすぎないようにしましょう。過度の飲酒や喫煙も血管に負担をかけるので、できるだけ控えることをお勧めします。
手にも紫外線対策を
紫外線A波(UVA)は肌の奥深くにまで侵入し、皮膚の老化を促進させます。手にもそのダメージを受けますので、日焼け止めを塗ったり、UVカット加工の手袋を着用したりするなどの対策を行いましょう。UVAは波長が長く、窓や雲を通り抜けますので室内や曇の日でも注意が必要です。
血管内レーザー治療
ハンドベインの改善には、レーザー治療が有効です。血管にレーザーファイバーを挿入し、血管内膜をレーザーで焼いて収縮させます。
血管内のレーザー治療は下肢静脈瘤にも用いられ、確実性が高い治療法です。現在ではハンドベイン治療の主流として多くの医療機関で取り入れられています。なお、脂肪の減少が原因のハンドベインには、ヒアルロン酸などを用いた注入療法が行われることもあります。
手は人目に触れることが多いからこそ、なめらかで若々しい状態を保ちたいですよね。まずは普段からできる予防ケアを心がけ、それでも気になる場合は原因に適した治療を受けることをお勧めします。