活性酸素から体を守る「スカベンジャー」の種類&働き
公開日:2019/11/01 / 最終更新日:2022/02/01
近年では、活性酸素を撃退することが美容や健康につながると明らかになっています。そこで役に立つのが、「スカベンジャー」という物質です。スカベンジャーとはどのようなものなのか、体や肌の若さを保つためにご紹介します。
スカベンジャーとは
スカベンジャーとは、活性酸素に対抗する抗酸化物質の総称のこと。体内のスカベンジャーが多ければ多いほど、活性酸素による酸化を抑え、老化や病気を防ぐことができます。
スカベンジャーの種類
体内で作られる酵素
スカベンジャーは体内で作られるものと、体外から取り入れるものの2つに大きく分けることができます。体内で作られるのは、SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンなどの酵素です。
たとえばSODはミトコンドリア内に存在し、活性酸素を酸素と過酸化水素水に分解します。活性酸素と結びつき、体に無害な物質に変えてくれるのです。SODはタンパク質からできているため、良質なタンパク質を摂ることが活性酸素対策につながります。
・ 良質なタンパク質を含む食材…卵、さんま、鶏レバー、牛乳など
ビタミン
ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB2などのビタミン類は、それぞれが持つ抗酸化力で活性酸素を無害化します。これらのビタミンは食品から補えるため、活性酸素対策のために積極的に摂ることをお勧めします。
サプリメントでの補給も効果的ですが、ビタミンAの過剰摂取はかえって健康に害を与えるので、食品からの摂取に留めましょう。
・ビタミンA…レバー、バター、チーズ、にんじん、かぼちゃなど
・ビタミンC…赤ピーマン、ブロッコリー、芽キャベツ、柑橘類、イモ類など
・ビタミンE…アーモンド、たらこ、うなぎ、かぼちゃ、アボカドなど
・ビタミンB2…レバー、卵、納豆、乳製品など
フラボノイド
フラボノイドはポリフェノールの一種で、植物や果物に含まれている色素成分です。緑茶に含まれているカテキン、赤ワインに含まれているアントシアニン、大豆に含まれているイソフラボンなどがフラボノイドに該当します。これらには抗酸化力があり、老化や病気の予防に役立ちます。飲み物にはジュースより緑茶を、お酒はビールより赤ワインを選ぶなどして、活性酸素対策につなげましょう。
今回は活性酸素から体を守ってくれるスカベンジャーについてご紹介しました。美しさや健康を維持するために、良質なタンパク質、ビタミン、フラボノイドを積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。