体型を戻すために行う産後ダイエット

・妊娠中の体重
妊娠中は赤ちゃんの体重に加えて子宮や羊水など、さまざまな機能の発達に伴い7～8キロほど体重が増加 するといわれています。またホルモンバランスの影響で骨盤への負荷や体の冷えなど が起きるため、妊娠中は脂肪が溜まりやすい状態です。

・産後ダイエットの目的
妊娠中の体重増加は避けられませんが、産後ダイエットは一般的なダイエットとは違い体重を落とすことだけが目的ではありません。妊娠・出産の影響によって骨盤のゆがみやお腹の脂肪などで体型が変わってしまうため、妊娠前の体型に戻すことが大きな目的です。
骨盤周りの筋肉や靭帯は時間が経過すると硬く縮んでしまうため、早めに対策を行う必要があります。

・産後ダイエットの注意点 
産後の体は思っている以上にダメージを受けているため、無理な運動や食事制限は厳禁です。産後6～8週間は産褥期 と呼ばれ、体を休めるための大切な期間なので安静にしておきましょう。1ヵ月健診で問題がなければ産後ダイエットを始めても大丈夫ですが、帝王切開をした方は2ヵ月ほど様子を見てください。気になることがある場合は必ず医師に相談し、自己判断で始めないようにしましょう。

また、通常のダイエット感覚で1食置き換えといった食事内容を極端に変えるようなやり方は、母体だけではなく母乳をあげている赤ちゃんにも影響を与えます。1日3食摂るようにして、栄養バランスをきちんと考えた食事を心掛けましょう。

産後に適した食事や運動

産後2～6ヵ月は体が脂肪を燃焼しやすくなっているため、この時期に産後ダイエットを行うのがお勧めです。

食事は栄養バランスを考えた上で白米を玄米に変える、オリーブオイルを使用するなど、質を重視した食事内容にしましょう。特に和食は栄養価が高いため、産後ダイエットにはぴったりです。

運動をする場合は散歩する程度でも十分な効果が得られます。気分転換にもなり、赤ちゃんと一緒に出かけることでコミュニケーションもとれるため、母子共に体調が落ち着いたら少しずつ外に出てみましょう。地域によっては母子を対象にした運動教室を行っているところもあるので、無理のない範囲で参加してみるのも一つの方法です。

また骨盤を妊娠前の状態に戻すことは、痩せやすい体づくりにも繋がります。骨盤ベルトを使用するのも効果的で、商品によっては妊娠中から使用できるものがあるので、医師や助産師からアドバイスを得て選んでみましょう。

産後ダイエットにはさまざまな方法がありますが、どの方法も母子が健康であることが前提です。産後の体調は人によって違うので、自分の体についてしっかり把握しておきましょう。また妊娠中の体重管理も産後ダイエットに影響するため、急な体重の変化に気をつけて出産前から産後ダイエットのスケジュールを立てましょう。
産後も美しい体をキープできるように、正しい産後ダイエットを行ってください。