緑内障治療薬の「ビマトプロスト」がまつ毛を育てるって本当?
公開日:2019/10/28 / 最終更新日:2019/10/28
シロノクリニックでは、まつ毛の少なさや短さ、傷みなどに悩む方に、育毛効果のある「ルミガン」を処方しています。このルミガンには、緑内障治療薬から育毛効果が発見された「ビマトプロスト」という成分が配合されています。
このビマトプロストはまつ毛にどのように作用するのか、そのメカニズムを詳しくご紹介します。
ビマトプロストとは
ビマトプロストはそもそも、緑内障の進行を抑えるために開発された薬です。眼房水と呼ばれる水分を抜き、眼圧を下げることで、視神経の圧迫などの症状を抑えることができます。
そんなビマトプロストですが、配合された薬を使用していた患者さまに、まつ毛の直径や密度、長さの増加が認められたことから、まつ毛貧毛症の治療や美容目的でも利用されるようになりました。アメリカのFDA(日本の厚生労働省にあたる機関)にも認可されています。
ビマトプロストのまつ毛に対する作用
まつ毛の育毛を促進する
ビマトプロストには毛包のプロスタミドαF2受容体を活性化し、その成長を促進する働きがあります。この働きによって休眠状態にある毛包を刺激し、まつ毛の育毛を促進することができるのです。また、太さや厚みを増加させる効果もありますので、まつ毛の密度を高めたい方、太く濃くしたい方にお勧めです。
まつ毛を長くする
ビマトプロストは毛周期の成長期を延長させることから、まつ毛を長く伸ばす効果も期待できます。ビマトプロスト0.03%含有薬剤の臨床試験では、使用を開始して第16週に25%長くなったとの結果もあります。日本人のまつ毛は西洋人に比べると短いといわれていますが、育毛剤の使用によって「驚くほど伸びた」「エクステがいらなくなった」と実感する人も少なくありません。
まつげを黒くする
ビマトプロストには、メラニン合成を活性化する働きがあります。色素沈着によってまつ毛を黒くすることで、より濃くはっきりとした印象にできるのです。
ただし、皮膚の薄い下まぶたに付着すると、クマのような色素沈着を招くことがあります。下まつ毛への使用は避けて、上まつ毛のみに使用しましょう。また、余分な液はきちんと拭き取ることも大切です。
ビマトプロスト配合のまつ毛育毛剤は、エクステやマスカラに頼ることなく、自分のまつげを長く濃くしていきます。一般的なまつげ美容液はトリートメント効果がメインですが、育毛剤はまつ毛を増やす効果が認められているのです。まばらなまつ毛にお悩みの方、より魅力的な目元を手に入れたい方は、当院へお気軽にご相談ください。