痩せ体質の鍵! ダイエットに重要な「褐色脂肪細胞」とは
公開日:2019/10/19 / 最終更新日:2019/10/19
皆さんは「褐色脂肪細胞」について、どれくらいご存知でしょうか。ダイエットに興味がある方なら、名前くらいは聞いたことがあるかもしれませんね。褐色脂肪細胞は、私たちの体を健康に保つために、とても重要な働きを担っています。
では、具体的にどのような働きをするのか、ダイエットとの関係性とあわせてご紹介します。
褐色脂肪細胞とは
脂肪細胞には、「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」の2種類があります。一般的に体脂肪と呼ばれる皮下脂肪や内臓脂肪は、白色脂肪細胞にあたります。多く蓄積すると太る原因になるため美容の大敵と考えられていますが、いざというときには身体機能を維持する栄養になります。
対して褐色脂肪細胞は、脂肪を分解して多くの熱を発生する細胞です。そもそも人の体には体温を一定に保つ働きがあります。その体温を保つ際に、多くのエネルギーを使って熱を放出してくれるのが褐色脂肪細胞なのです。
白色脂肪細胞はエネルギーを貯め込む細胞、褐色脂肪細胞はエネルギーを放出する細胞といえるでしょう。ちなみに褐色脂肪細胞が褐色に見えるのは、ミトコンドリアが多く存在するためだといわれています。
褐色脂肪細胞とダイエットの関係
褐色脂肪細胞は多くのエネルギーを消費する細胞のため、活発であればあるほど太りにくい体質になります。たくさん食べても太りにくい方は、褐色脂肪細胞が活発である可能性があるといえるでしょう。褐色脂肪細胞は筋肉のように働いて、肥満の原因となる白色脂肪細胞を燃焼してくれるのです。
反対に褐色脂肪細胞の働きが鈍くなっていると、体が冷えやすく太りやすい体質になってしまいます。ダイエットをして効率よく痩せるためには、褐色脂肪細胞の動きを活性化させることが大切です。
褐色脂肪細胞が多い場所
褐色脂肪細胞は、首の後ろや肩甲骨の周り、脇の下、腎臓の周囲に多く集まっています。褐色脂肪細胞は遺伝と大きく関係していて、その量は生まれつき決まっています。さらにその量は、加齢とともに減少していくといわれています。
となると、量が少ない人や年齢を重ねた人は、褐色脂肪細胞の恩恵を受けにくいイメージがありますよね。しかし、褐色脂肪細胞を活性化させれば、熱産生機能を高めてダイエットに役立てることができます。体が冷えやすく太りやすい人も、諦めずに活性化を心掛けましょう。
以上、褐色脂肪細胞の働きについてご紹介しました。ダイエットを成功させるためには、褐色脂肪細胞を味方につけることがポイントです。適度な運動を続けるとともに、褐色脂肪細胞の活性化を意識してみましょう。