薬で傷跡を治せる?
公開日:2016/05/08 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- タトゥー除去の傷跡、薬だけで治せる?
- タトゥー除去後の傷跡に効く飲み薬とは
- タトゥー除去後の傷跡に効く塗り薬とは
- 薬は症状を改善!他の悩みはどうすれば?
タトゥー除去の傷跡、薬だけで治せる?
タトゥー除去の施術を受けると、術後に傷跡が残ってしまうことがあります。特に、剥皮や皮膚移植を行なった場合、傷跡が肥厚性瘢痕やケロイドとなってしまうケースも…。
飲み薬や塗り薬などで傷跡が治れば、身体的にも精神的にも負担が少なくて済みますが、薬のみでタトゥー除去後の傷跡は治るのでしょうか?
タトゥー除去後の傷跡に効く飲み薬とは
タトゥー除去によって、「ケロイド」や「肥厚性瘢痕」になった場合、傷跡は赤みを帯び、盛り上がった状態になります。この場合、内服薬として抗アレルギー薬である「リザベン」が処方されます。
「リザベン」は、炎症細胞から分泌される化学伝達物質抑制することで、痒みを抑える効果があります。また、ケロイドの原因であるコラーゲンの分泌を抑える作用があるため、ケロイドの症状も低減させることが可能な薬です。
また、漢方薬では「柴苓湯」が、身体の免疫機能を整え、炎症を抑えることから、服用されることもあります。「柴苓湯」もリザベン同様、抗アレルギー薬としても使用される薬です。
タトゥー除去後の傷跡に効く塗り薬とは
ケロイドや肥厚性瘢痕の炎症を抑えるために、処方される塗り薬は様々です。
ステロイド系では「アンテベート」、非ステロイド系では「ヒルドイドソフト軟膏」などが挙げられます。これらの薬には、赤みや腫れ、痒みを軽減させる作用があります。
また、傷跡が色素沈着によって茶色に変色した場合には、「ハイドロキノン」や「トレチノイン」が有効です。 「ハイドロキノン」は、メラニンの合成を抑制し、メラノサイトの動きを抑えることで、美白効果を期待できます。この「ハイドロキノン」に、皮膚の細胞分裂を促す「トレチノイン」と併用することで、効果が高まるため、一緒に処方されることがあります。薬は症状を改善!
他の悩みはどうすれば?
今回ご紹介した薬を使用することで、赤みや痒み、変色などの症状を低減させ、治癒することが可能です。
しかし、傷跡によってはこれらの症状だけでなく、皮膚が盛り上がった状態や、陥没した状態になっていることも。この様な皮膚の状態は、薬だけで治すのは難しいため、美容外科などの専門医を受診し、傷跡の状態を相談してみましょう。