治った傷が傷跡として残ってしまう原因とは
公開日:2016/05/11 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- 傷跡がコンプレックスに…
- 火傷による傷跡
- 裂傷による傷跡
- 手術による傷跡
- その傷跡、消えるかも?
傷跡がコンプレックスに…
火傷や裂傷、縫合後など、「傷跡」にも様々な種類があります。傷跡が人目につく部分である場合、傷跡がコンプレックスになってしまう場合も…。
そもそも傷跡は、なぜ残ってしまうのでしょうか?その理由を「火傷」「裂傷」「手術による傷」の3つに分けてご紹介しましょう。
火傷による傷跡
火傷は程度によって様々ですが、火傷の跡の中でも「こどもの頃の火傷の跡が、大人になって目立ってきたケース」が美容外科の相談で多く挙げられます。
皮膚の深部にまで到達するほどの重症な火傷の場合、皮膚の再生に時間がかかります。そして、皮膚が再生した後でも「ケロイド」として火傷の跡が残ってしまうことも。ケロイドは、自然治癒することがないため、体表にいつまでも残ってしまいます。
また、ケロイドは体質によっても左右されます。そのため、同じ程度の火傷でも、火傷の跡がケロイドになって残りやすい人と、ケロイドにならずに治癒する人がいるのです。
さらに、こどもの頃に発生したケロイドは、体の成長によって皮膚が引き伸ばされることで、成長に伴い目立ってしまうケースが多いのです。
裂傷による傷跡
刃の鋭いナイフや包丁による「裂傷」は、傷ついた部分の皮膚のみが白い線のように残るのが特徴です。
この白い傷跡は、皮膚の奥、真皮にまで傷が到達してしまったために、傷部分の皮膚が上手く再生せず、色素の薄い皮膚を形成してしまうことが原因です。
手術による傷跡
手術後の傷跡は、おおよそ1年ほどで治癒しますが、傷跡が赤くミミズバレの様に傷跡が残ってしまうことがあります。このミミズバレは「肥厚性瘢痕」と呼ばれ、悪化すればケロイドになってしまうこともあります。
これは、傷跡を塞ごうとコラーゲンが過剰に分泌されてしまうことが原因です。
また、手術による傷跡の特徴として、「切る方向」によって傷の残り方が異なることが挙げられます。たとえば帝王切開の場合、横方向にメスを入れる方が、傷跡が残りづらいとされています。
その傷跡、消えるかも?
「火傷」「裂傷」「手術による傷」の3つの傷が残ってしまう原因について紹介しましたが、レーザー治療によって消すことができる傷跡もあります。
気になる傷跡がある方は、レーザー治療を行っている美容外科クリニックをチェックしてみましょう。あなたのコンプレックスが、解消されるかもしれません。