レーザー脱毛とワキガ
公開日:2016/06/28 / 最終更新日:2020/12/23
この記事の目次
- レーザー脱毛でワキガが改善できる
- ワキガが起こるメカニズム
- レーザー脱毛でワキガが緩和されるメカニズム
- レーザー脱毛でワキガの根治は不可能
レーザー脱毛でワキガが改善できる
レーザー脱毛を行うと、一時的にワキガの症状を緩和することができます。
一見関係のなさそうな「ワキガ」と「レーザー脱毛」、何故レーザー脱毛を行うことによってワキガが改善するのでしょうか?今回はそのメカニズムについてご紹介します。
ワキガが起こるメカニズム
汗を出す汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」と呼ばれる2つの汗腺があります。
ワキガは「アポクリン腺」という汗腺から分泌される汗が原因で起こります。しかし、アポクリン腺から放出される汗そのものには、臭いがなく、全くの無臭です。
ワキガは、アポクリン汗腺から放出した汗と、皮脂や雑菌が化学反応を起こすことによって発せられるのです。ワキ部分は通気性が悪く、雑菌が繁殖しやすいということもワキガの要因のひとつとなっています。
レーザー脱毛でワキガが緩和されるメカニズム
レーザー脱毛は毛に含まれるメラニンに熱刺激を与え、毛を焼却し、毛の周りを覆う毛包、毛の根部分の毛乳頭、皮脂腺の開口部分を破壊することが特徴です。
レーザー脱毛は毛の大部分の組織を破壊することで半永久的な脱毛効果が得られます。
そのため、レーザー脱毛では、ワキガの原因であるアポクリン腺を取り除くことはできません。しかし、脱毛を行うことで、ワキ部分が蒸れづらくなることによって、ワキガの原因である「雑菌の繁殖」を予防する効果が期待できるのです。
レーザー脱毛でワキガの根治は不可能
ワキガをなくすためには、発汗を抑制するアポクリン腺を取り除く必要があります。そのため、ワキガの根治には、レーザー脱毛とは異なる治療法が適応されます。
医療的なワキガの治療には、ワキにボツリヌストキシン薬剤を注入し、自律神経の働きを弱め発汗を軽減させる「ボトックス注射」や、アポクリン腺を除去する外科手術があります。
ワキガの症状や状態によって、保険適応内で治療を受けることも可能です。ワキガでお悩みの方はこれを機会に医療機関に相談してみると良いでしょう。