あざの種類とその違い
公開日:2016/08/15 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- あざの種類は色によって違いがあります
- 先天性のあざと後天性のあざ
- 生まれつきの青あざと赤あざ
- 怖い病気の潜む黒あざ
あざの種類は色によって違いがあります
人間の皮膚の一部を、変色させるあざ。「あざ」というと、腕や脚を打ち付けたときなどに生ずる内出血が一般的なイメージです。しかし、実はあざには外傷によって生じるものだけではなく、さまざまな種類が存在します。
あざは出現する色や種類によって、原因や特徴が異なります。今回は、あざの種類とその違いについてご紹介しましょう。先天性のあざと後天性のあざ
あざには大きく分けて「母斑」と「紫斑」の2つがあります。
母斑は先天的なあざで、遺伝として受け継ぐ要素が大きいとされています。母斑の多くは生まれつき、または生後すぐに皮膚に現れます。 一方、紫斑は遺伝的な要因のないあざです。前述の打ち身で発生するあざは、紫斑に分類されます。
生まれつきの青あざと赤あざ
青あざは、メラニン色素を生成するメラノサイトが真皮内に存在することから引き起こされます。メラニンの色味が肌を通して青く見えるのです。
乳幼児のおしりにみられる「蒙古斑」が代表的な例です。蒙古斑の多くは、10歳ほどの年齢に達するまでに自然に消えていきます。しかしごく稀に、おしり以外の部位に「異所性蒙古斑」と呼ばれる青あざが出現します。身体の目に付きやすい部分に生じ、そのまま残ってしまうケースこともあるタイプの青あざです。
赤あざは、皮膚内部の毛細血管の増殖によって生じます。赤く盛り上がったタイプは「苺状血管腫」、赤ワインのような赤色が広がったタイプは「単純性血管腫」と呼ばれています。
怖い病気の潜む黒あざ
黒あざは、皮膚内部のメラニン色素が増殖することで発生するあざです。小さいものは、いわゆる「ほくろ」として一般的に知られています。 黒あざは紫外線と関係が深く、長時間の直射日光や、長年の紫外線ダメージによって生じる可能性が高くなるあざです。あざがより黒、また大きく変化した場合には皮膚ガンへ変異する可能性があるため、あざに変異や変化が見られた場合には、すぐに医療機関を受診したほうが良いでしょう。
今回はあざの種類やその違いについてご紹介しました。あざのタイプによって、皮膚科や美容皮膚科、美容外科での治療によって改善、除去が可能です。あざに悩みを抱いている方は、一度医療機関に相談してみてはいかはでしょう。