指の「ささくれ」の原因とケア方法は?
公開日:2017/03/13 / 最終更新日:2019/08/25
ふと気づいたら、指に「ささくれ」ができていることはありませんか。
痛みや違和感があるし、衣類やストッキングに引っかかったりしてイヤなものですよね。
きになるささくれは、どうしてできてしまうのでしょうか。
考えられる原因や、ささくれができてしまった時の対処法について、美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 徳永真理院長がお伝えします。
ささくれができる原因
爪の根元の皮膚は、繊維の断面が露出した状態。
さらに、指先に向けて繊維が平行に並んでいるため、元々めくれやすいのです。
そこに以下のような要因が加わることで、ささくれが起こると考えられています。
・手肌の乾燥
日常生活の中で、手肌は頻繁に水に濡れる部分です。水に濡れると、蒸発する時に水分が奪われて乾燥しやすくなります。こまめなケアを行っていないと乾燥して、乾燥によってささくれが起こることがあります。
・栄養不足
こまめなハンドケアを行っているにも関わらずささくれができたとしたら、栄養不足や栄養の偏りによる影響が考えられます。特に、肌や粘膜の状態を正常に保つビタミンAやビタミンB群、肌の潤いを保つビタミンC、血行を良くするビタミンEなどのビタミン不足がささくれを引き起こす原因となりやすいです。
できてしまったささくれのケアは?
気になるからと言って、指で引っ張ってむしりとろうとするとするのはNGです。
先ほどもお伝えした通り、ささくれのできるあたりの皮膚は繊維が縦に並んでいるため、力が加わると余計に避けてしまい、傷口が広がってしまいます。
自分でむしりとろうと力を加えたわけでなくても、放っておくことで衣類などに引っ掛けて傷口が広がることもあるので、早めにきちんとケアしましょう。
ネイルニッパーや眉カット用の小さなハサミなどを消毒して、根元からカットしましょう。カットした部分に傷がある場合は、軟膏などを塗ってからバンドエイドでしばらく保護しておくと良いですね。
乾燥や栄養の偏りに注意してささくれを予防するとともに、できてしまったささくれは正しくケアして、美しい指先を守りましょう。